第4話 お気に入りの店員たち その2
僕はユウト、男子高校生、いまお気に入りのコーヒーショップがあって、そこに2~3日に一回の割に通っている。
理由は当然そこのウェイトレスがカワイイから! 他のチェーン店の店員もキレイな女子が多いのは知ってる、でもフェルーナのウェイトレスは他とはなんか違うんだよね、まぁ何が違うのか僕自身も分かってないんだけど・・・
今日も僕はフェルーナに来ている・・・
今日のウェイトレスはA子ちゃんとE代ちゃんのふたり、そして厨房にB美ちゃんが見える。
A子ちゃん、E代ちゃんというのは僕が付けた彼女たちの名前、他の娘たちにもB美ちゃん、C美ちゃん、D子ちゃんって呼んでる、僕は彼女たちの名前をしらないから僕が勝手に付けてるいわば仮名ってやつ、そしたら不思議なことに勝手につけた仮名であっても俄然親近感が増してきた!
(おっ! 厨房にいるのはB美ちゃん! B美ちゃんが厨房って珍しいな)
僕はいつも通りアイスカフェモカを口にしながら、A子/E代の仕事を眺めている。
(あっ! そうだB美ちゃんが厨房なら、フレンチトーストが美味しいはず!)
僕はB美が厨房のときの料理が妙に旨かったのを思い出して、フレンチトーストを追加注文することにした。
「すいませ~ん」
「は~い、ちょっとお待ちくださ~い」
このフェルーナにはファミレスで見かける呼び鈴が無い、なので、追加注文などのときは、自分でウェイトレスを呼ぶことになる、この時のほんの数秒のコミュニケーション! これがまたイイ!
ほどなくしてE代が小走りで僕の席までやってきて、
「お待たせしました、どうかなさいましたか?」
「あぁ、追加注文をお願いします」
「ありがとうございます、では、ご注文をどうぞ~」
「あぁ、これお願い」
僕はこう言いながらメニューの写真を指さす、するとE代はそれを見て、
「はい、フレンチトーストですね、ソースは何にしますか?」
(そうだ、フレンチトーストには掛けるソースが付くんだった)
「あぁ、え~と、ホイップクリームで」
「はい、ソースはホイップクリームですね、ありがとうございま~す」
E代は僕の注文を聞き終わると、厨房のほうへ注文を伝えに行く、厨房のB美に僕の注文を伝えるE代の声が小さく聞こえた。
「ユキ~、レンチトーストひとつ、お願~い」
「は~い」
(ん? 今のユキってもしかして厨房のB美ちゃんの名前か?)
しばらく待っていると僕の注文したフレンチトーストがA子ちゃんが持ってきた。
「お待ちどうさま、こちらご注文のフレンチトーストとソースのホイップクリームになります」
「あぁ、ありがとう」
コン
「ごゆっくりどうぞ」
A子はフレンチトーストをテーブルに置くとニコッとして、他の仕事に移った。
(A子ちゃんはしっかり者って感じでいいなぁ・・)
僕がフレンチトーストを横目にA子ちゃんのことを目で追った。
あぁ、こう言うと「陰キャの変態じゃん」って思われるかもだけど、相手のA子ちゃんや他のウェイトレスと僕には全然接点なんて無いんだから仕方ないと思ってる、いずれなにかしら接点を作れたらと常々考えてるところ・・・
そんなことを考えながらフレンチトーストを口に運んでいると、D子が入店してきた。
「おはようございま~す」<入店してきたD子がA子ちゃんたちに挨拶
このD子という子は他の4人とは完全に見た目が違う、まぁいい意味で目立つ、その理由は、その見た目が全て、D子は純粋な日本人ではない感じなんだ、どこの国とのハーフなのかは不明だけど、ハーフであることは間違いないと思う、それに店内で他の子がD子のことを「タミー」って読んでるのを聞いたこともあるので、ハーフというのは間違ってないと確信してる、そして僕がD子と読んでるこの女子の名前は「タミ」or「タミー」だと思っている。
僕はしばらく店で働くD子(タミー)やA子、E代の働きぶりを見ながらフレンチトーストを楽しんで僕は店を出た。
「今日は4人いるなんてラッキーな日だったなぁ、明日も来ちゃおうかな、アハハ~」
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