第11話 初物って気持ちいい
準備を整えたなら、昨日紹介された別の女性が部屋の外で待っていた。
彼女に連れられて西館の食堂に連れて行かれた。
食堂に着くと既にエニス王子と皇太子殿下が難しそうな顔をしながら話し込んでいた。
俺が拙い英語で朝の挨拶を交わすと、二人共表情を緩め、その後は難しそうな話はなく、当たり障りのない雑談を交わしながら朝食をゆっくりと摂っていった。
朝食後には皇太子殿下は公務があるので我々とは別れ、俺とエニス王子は隣の談話室で昨日と同じメンバーにて当面の課題を片付けていった。
まずは仕事の出来る環境を整えることだ。
今日中に事務所となる部屋には各種の設備の搬入を終えるということで明日以降には使用可能だということだ。
俺は主にかおりさんからだが、アリアさんやイレーヌさんとかから俺の引き継いだ財産の管理運用について詳しく説明を受けていた。
その上で、浮かび上がった近々の課題として、海賊興産との仮契約の問題の処理がある。
海賊興産が仮契約を結んだ相手が王弟殿下であったのだが、それから持ち主が2回変わっている。
王弟殿下から相続したエニス王子、そのエニス王子から俺へと持ち主がわかっていた。
その都度、かおりさんたちが契約に基づき海賊興産にスレイマン王国の正式な書面にて通知していたが、流石に短期間での持ち主の変更で海賊興産側から説明を求められている。
今の持ち主の俺が日本に出向いて説明してもいいが相手側が受け入れないだろう。
一介の高校生か大学生かわからないような若造がいきなり油田の鉱区の本契約に向けた説明をしても信じてもらえそうにない。
俺自身が今の状況を信じられていないのだから、それを他人に信じろというのが無理な話だ。
かと言って王子同伴の上でスレイマン王国での説明も今の状況ではできない。
俺もエニス王子も当分はスレイマン王国には入れないからだ。
どうするか……俺が一言つぶやいたのをかおりさんが聞き逃さなかった。
「いっそのこと会社組織にできないかな。
俺の引き継いだ財産全部を会社に引き継いでもらい、会社が窓口にでもなれば俺とか王子とかが一々相手側と顔合わせる必要がなくなるのでは」
「かおり、直人はなんといっているのだ」
かおりさんが俺の独り言のようなつぶやきを聞いて驚いていたらエニス王子が聞いてきた。
かおりさんがすぐにアラビア語で説明すると、反応はまちまちだった。
まず俺からの意見にあった会社に財産を引き継ぐことが、まずできないということで否定的な意見が出たが、窓口を会社にしてしまうことについてはありかもといった肯定的な意見があった。
その後、喧々諤々と話し合われ(主に女性のみなさんだが)出た結果が、俺の財産を管理する会社を作り、契約の窓口をその会社で一本化するということだ。
同時に、エニス王子の財産管理会社も同時につくり、両者で共同事業もできる環境を作り出してしまえということで意見がまとまった。
すぐにその方針にて会社を作る手続きに入っていった。
すぐに皇太子殿下に方針の説明を行い了承を取った上で、管理会社はここボルネオ王国内で設立し、場所はそのまま西館の事務所スペースに置くことになった。
俺もエニス王子も日中は会社設立のために働いた。
といってもやることは女性たちが持ってくる書類にサインをするだけなのだが、結構それも大変だった。
ここまで来ると俺でも盲判はまずいと思い、一応彼に出来る範囲で持ってこられる書類の説明を受け、状況の確認を常に行っていったので、精神的な疲労が結構溜まっていった。
昼食は俺やエニス王子も簡単に済ませて仕事をしていたので別々で摂ったが夕食は朝食同様に皇太子殿下と一緒に摂った。
その後はお楽しみタイムだった。
俺はまず昨日同様に同じメンバーで女性の扱いについて懇切丁寧に教わっていき、その後は一応の経験ある者のうちで任意に1人を呼んで彼女に対して教わった成果を示していった。
一応形ばかりは1対1のノーマルのようではあるがギャラリーが3人もいるのだ。
もうそれは仮免免許を取得した後の実地検定のようであった。
それも検定委員が3人もいるものだ。
その3人に合格をもらうと、そのあとはご褒美の5Pだ。
それも4人に奉仕される形での楽チン5Pだ。
くんずほつれずあっちもこっちも美人ばかりの天国のようなひと時で気が付くと朝を迎えていた。
ボルネオ王国において皇太子殿下が肝いりで命じた行政処理など滞ることなくあっという間に会社は設立された。
俺の財産管理会社は、オーナーは俺ではあるが社長がアリアさんで代表権を持つ取締役にイレーヌさんとかおりさんがついた。
残りの女性の全員が社員の扱いとなり、資本金も報奨でもらった2000万ドルの会社ができた。
その後は彼女たちの仕事は早かった。
とにかく優秀な人たちばかりだ。
早速会社名を使って日本の海賊興産に連絡を取り、本契約に向けての説明と条件のすり合わせのためにボルネオにある会社まで人を寄越して欲しいと連絡を入れた。
こちらの方は割とスムーズに行っている。
というのも今まで王弟殿下の時の交渉などもかおりさんが中心となり先方とやり取りをしていたので、先方も胡散臭いとは取られずに好意的にこの話を受け、近いうちにボルネオまで人を寄越すと返事をもらった。
後は社内の整備が日々の仕事となった。
俺やエニス王子はボルネオから動くことは難しいが女性たちにはスレイマンや日本へと行ってもらうことが出てくる。
となると移動手段も検討課題となってきた。
ここでもボルネオ王国の支援があった。
ボルネオ王国空軍で使っていたビジネスジェットを格安で譲ってもらえることになった。
当面は運行のための人まで貸してもらえるということだ。
自前で移動手段を得てからというもの、割と頻繁にここボルネオ王国と本国のスレイマン王国の間をアリアさんやイレーヌさんが誰か数人を伴って行き来していた。
この本国への移動にはエニス王子側の女性も同行することも多く、使っているビジネスジェットは割と定員に近い形で運航している。
案外これは元を取っているかもしない。
そんなこんなで俺も割と仕事はしていた。
一体俺にどんな仕事があったのかとは思ったのだが、一応仕事はしている。
かおりさんたちに助けてもらいながらだ。
当然その後は俺にとって最も大切な仕事?だ。
実地検定の合格後も何度も習熟のための訓練をそれも人を変えながら何度も行った。
訓練はかおりさんの通訳が必要なので、ほとんどが3Pか4Pでの訓練だ。
若いからとにかく頑張っていた。
そんなこんなでかおりさんからやっと免許皆伝をいただき。今日から6人の処女との逢瀬だ。
処女相手ではまだ機種変換訓練はしていないので、コーチとしてかおりさんとアリアさんかイレーヌさんがついてくれた。
やっぱり4Pになってしまうが彼女たちはそういった場面には慣れているのでいやがらずに俺のために割と喜んで協力してくれた。
俺の正直な感想は、「初物って気持ちいい」だ。
この日から6日間毎日この生活を繰り返していった。
この訓練が済むと、俺に就いてくれた女性全員と、とりあえずは1回は関係を持ったことになる。
女性たち全員がなにやら嬉しそうだったので、最初にかおりさんと約束した無体なことにはなっていないと安心はできた。
その後も、日中は仕事をして、夜には最も大事な女性たちとのコミュニケーションを本当に体を張ってとっていた。
俺は若いし、やりたい盛りだったので、このハードスケジュールとも言えるローテーションを難なくこなしていた。
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