第11話 夏祭り その1
俺と舞は二人でゲームするのにも飽きたので一緒に読書して読書感想文を書くことに勤しむ。
舞はラブコメやらファンタジーが好きで俺はSFが好きだった。
まぁそんなことはともかく、夏祭りの時期が近付いてきたわけで。
二人でのんびり本を読みながら食べるアイスは格別だった。
—————青春経験値が1増加しました。
舞は浴衣を持っているらしいので俺は楽しみにしている。
俺も地味な男用の浴衣というか袴というかそういうのに着替えて地元の夏祭りに向かう。
俺たちの地元は夏祭りなどのイベントに地域おこしとして力を入れており、屋台の数は遊べるものから食べるもの、飲み物まで多種多様だった。
二人きりというのも何だったので俺の男友達と舞の女友達も呼んだ。
いつのまにか俺の友達と舞の友達もなかなかはたから見れば恋仲なのではないかという感じ。
こりゃあ、からかったら怒られるな。
まぁ温厚なおれは温かく見守るのだけれど。
花火の模様が描かれたピンクの浴衣にそでを通した舞は子供っぽいと言えば子供っぽいがどこか色っぽい。
そういえば唇が妙にプルプルしているような。
あとなんか柑橘系のいい匂いがする。
変態みたいだが気づいたものは仕方ない。
母からたくさんお金を小銭でもらっているので夕飯は屋台で済ませることにしてある。
いかめしに肉串にかき氷にカステラやチョコバナナ、たこ焼き、お好み焼きにサイダー、レモネード、ロングポテト、りんご飴、肉巻きおにぎり、唐揚げ、焼きトウモロコシにチーズはっどぐにスイカ、ラムネなどなど見ているだけで涎が垂れる。
遊べる店といったらボールすくいに金魚すくいにおもちゃ屋さん、かたぬき、お土産にガラス細工、お面やさんや射的、ひもひきと、回れるところはざっとこんなところだろう。
俺たちはそれを頬張りお腹いっぱいになって遊び、笑いあい、楽しんだ。
さりげなく手をつないで屋台をすすむ舞はどこかの御姫様のようだった。
笑顔が眩しさ以上に魅力的に思えて俺は思わず胸がきゅんとする。
—————青春経験値が10増加しました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。