第10話 あいつの悩み
最近の悩みであいつ、俺以外の友達とうまくいっていないらしい。
話を聞いてみると、部活の成績がそいつは伸び悩んでおり、成績も悪く、あんまり会話するきっかけもなく、成績がよくなった舞が声をかけられるわけもなく、冷戦状態らしい。
まぁ舞は俺には気さくで明るいが他の人とは距離が上手く計れないことがあるからな。
ステータスオープン!
—————なるほどなるほど、これはこれは。
そいつのステータスを見た俺は絶句する。
舞以上のあほだった。
女子生徒で髪を微妙に染めており化粧もしている。
うーん、まぁあいつが悩んでいるなら俺から助け舟を出すか。
俺は最近疎遠の男友達にそいつを紹介するというか、俺の友達(つまり舞)がそいつともっと仲良くなりたいけど勉強が大変らしいんだ、と俺は困っている体でそいつに相談し、眼鏡でガタイがよく女子とも会話できるコミュ力を持つ生徒会メンバーの男友達は二つ返事で快諾し舞の友人に勉強を教える。
しばらくすると、そいつの成績はうまい具合に上向きに修正され、俺と俺の男友達と舞と舞の女友達が仲良くなるのに時間はかからなかった。
もちろん舞と俺が二人きりの時間はきっちり作っている。
ステータスオープンして舞の女友達の好みを知っているので、話ははずむ。
舞ももっとうまくやってほしいのだ。
—————青春経験値が5増加しました。
いいねぇ、青春だねぇ。
これで何かイベントは……。
そんなことを考えている俺にパンフレットが知らない人から何気なく渡される。
夏祭りか。
いいね。
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