新たな肉の確保
「さて、宿に帰ってきたところでステータスの確認をするか」
【名前】 :スカーレット
【種族】:竜種
【レベル 】 :10→15
【HP】:2535→3165
【MP】:3425→4130
【STR】:3588→4363
【VIT】:4325→5127
【INT】:3862→4268
【AGI】:4327→5432
【スキル】:マスターへの寵愛、蒼炎
「あれだけの魔物を倒したのにたったの5レベルしか上がってないのか」
「私ダメだった?」
「いや、多分だけどスカーレットの種族が凄過ぎてあれだけの魔物を倒しても経験値にならないんだと思う」
「確かに手ごたえが無かったんだよね。グレンお兄ちゃんはレベル上がった?」
「いや、俺は戦闘に参加してないから上がってないな。ただ、スカーレットのステータスが上がったおかげで俺も強くなったぞ」
スカーレットが上昇した能力値の10%分が俺のステータスに更に加算された。平均で500ずつぐらい上がってるから50とかぐらい上がってるな。
スキルは特に増えてないのか。やっぱり戦闘に参加して俺自身もレベル上げなきゃなー。今日の戦闘を見てる感じだと何とか戦えそうな感じがしたんだよな。
「良かった。今度は何をするの?」
「そうだなー・・・クエストを受けるのもいいけど、ガリアさんへ卸す肉を取ってくるのありだな」
「新しいご飯!?」
「お、おう。ただ、勝手に魔物を狩っていいのか分からないから明日ギルドに聞きに行こうな」
「分かった。また魔物と戦えるのちょっと楽しみなんだ」
「楽しみ?」
「うん。私が強くなればグレンお兄ちゃんも強くなるから戦って強くなるの嬉しいんだ」
「ありがとうな。うし! んじゃ、今日は早く寝て明日に備えようか」
そして次の日になってギルドへ向い、受付嬢の方へ魔物の討伐の件を話す。
「魔物の自由討伐ですか?」
「はい。ガリアさんへの投資で渡す素材に関してはこの前のオークの肉がいっぱいあるので、まだ大丈夫だと思います。
ただ、新しい魔物の肉とレベル上げを行いたいなと思いまして」
「なるほど。正直、Aランクの方が自由に魔物の討伐となると厳しいですね」
「やっぱりそうですよねー」
前にオーレリアさんが言っていたが、高ランク冒険者が下のランクの冒険者の稼ぎ口を減らすことになってしまうということ。これがあるから無理じゃないかなと思ってたんだが、案の定厳しいか。
「魔物の被害は年々増えてはいるのですが、それでも全冒険者の方へ仕事の提供をしなければいけないんですよね。本来であれば高ランク冒険者の方が自由に魔物討伐をして一気に数を減らして欲しいのですが・・・」
最初に王様が言っていた魔物の脅威から守って欲しいってやつか。まぁ、Cランクのオーク討伐に向かってジェネラルオークがいるとか普通異常だもんな。
歯痒いながらもそういったルールを守らないと後々から崩れていくんだろう。
「魔物が多数発見された場合や明らかに高ランクの魔物が近場に出た時にはギルドを上げて討伐依頼が発せられるので、その時はお願いします。
あと、一つだけ魔物を討伐しまくれる場所がありますよ」
「本当ですか!?」
「はい。ダンジョンです!」
「ダンジョン・・・ですか」
各地に点在するダンジョン。魔物の死体から出来上がった物だったり、古から存在するものだったりと各種存在している。
「ダンジョンでしたら魔物が常に沸いており、討伐し過ぎても問題ありません」
「なるほど。それは確かにいいですね」
「また、ダンジョンを踏破した場合、レアなアイテムも手に入りますよ」
「レアなアイテムですか?」
「過去にダンジョンを踏破された英雄や勇者の方は魔剣だったり魔具を手に入れてました。どれもが強力なアイテムなので、ダンジョンを踏破するだけで超一流の冒険者と認められます。
まぁ、そもそもダンジョン踏破自体が難しいんですけどね」
「いろいろと面白そうだな。ちなみにダンジョンは近くだとどこにあるんですか?」
「この王都内ですね」
「へぇー王都内に・・・え!? 王都内にあるんですか!?」
「ありますよ。この王都は古からのダンジョンがあります。それによって観光客や冒険者も多く、王都になるほどの経済力を手に入れたという訳です」
「そういうことですか。分かりました。近々挑戦してみようと思います」
「グレン様でしたらかなりの階層を進まれると思いますので、期待しています」
受付嬢との話を終えて朝飯がてら料理屋 レストへと向かった。ギルドから出る前に目ぼしいクエストは無いか見たが、Aランクが受けられるようなクエストは一切なかった。まぁ、高ランククエストが普通にある方がヤバイもんな。
「ガリアさん、おはようございます」
「おうグレンさんとスカーレットさんか」
「やめて下さいよ。前まで通りの呼び方でお願いします」
「ん、そうか。出資してくれた人だからつい、な」
「まぁ、こっちが好き好んでやっていることなので」
「ありがとうよ。それで、今日はどうしたんだ?」
「ちょっと行くところがあるので、その前に朝ごはんを頂きに来ました。あと、オークの肉を使った料理で作って欲しいのがありまして」
「作って欲しい料理?」
オークの見た目的に豚肉って感じがしたから、あれを食べたかったんだよなー。
「トンカツ?」
「そうです。俺の国の料理なんですが、作り方は―――」
トンカツの作り方を教えてガリアさんにレシピ通りに作ってもらった。俺の世界と様々な調味料などが違うからそこら辺はガリアさんにアレンジしてやってもらう。
「ほぉ。こんな料理があるのか。常連たちにも試食してもらうがいいか?」
「もちろんです」
出来上がったトンカツを食べた面々。その評価は・・・。
「「美味い!!」」
「おー。やっぱり見た目的にも豚肉のような感じだったな」
「ま、まさか、こんな料理があるなんて。他にもいろいろとやれそうだな」
「例えばですが、パンに調味料と一緒に挟んで食べるなんてのも美味しいですよ」
「聞いてるだけで食欲がそそる・・・。大将! おかわりだ!」
「私もおかわり!」
「俺たちもだ!」
常連たちがおかわりをしたことで、とりあえずで持ってきたオークの肉が無くなった。これだけ好評なら人気も出そうだな。
「いやー、まさか食材の提供だけじゃなくて料理のレシピまで教えてもらえるなんてな。兄ちゃんには頭が上がらねぇよ」
「いえいえ、この料理屋が少しでも繁盛して貰えると自分も嬉しいので」
「ありがてぇ話だ。そういえば、この後はどこか行く予定があるって言ってたが、どこに行くんだ?」
「ダンジョンです」
「ほぉ。ダンジョンか。お宝目当てって感じか?」
「いえ、魔物を討伐してレベルを上げたいのと、新しい食材を手に入れたいと思いまして」
「食材の入手をしてくれるのか。こりゃあ、今まで以上に腕を磨かないとだな」
「必ず新しい食材を持ってくるので期待してますよ」
任せときな! とガリアさんの威勢のいい返事を聞いて店を後にする。トンカツを食べて大満足のスカーレットはダンジョンについて聞いてくる。
「どんな魔物がいるのかな?」
「どうなんだろうなー。そもそもどれぐらいの強さの魔物かも分からないし行って見れば分かるだろ」
ダンジョンの入り口に到着すると10名ぐらいの冒険者たちが列を作って受付をしていた。
どうやら、ダンジョンへ入るには受付を済まさないといけないみたいだ。何でも冒険者が勝手に挑んで命を落とした場合、ギルドで把握出来なくなってしまうからだとか。
「あと、踏破した階層によってギルドランクのポイントが付与されるんです。それを付与するためにも受付が必要になります」
「なるほど。それでは、受付お願いします」
「分かりました。グレン様ですね。おー! Aランク冒険者ですか。踏破する階層数に期待してます!」
「いやー、ダンジョン攻略が目的じゃないんだけどな」
こうしてダンジョンの受付が完了したと同時にダンジョンの入口へと案内された。この階段を降りた先がダンジョンか。緊張してきた~!
「あんたが俺の後に召喚された勇者だって? 見るからに貧弱そうで、いかにもって感じのおっさんだな。こんなやつでも召喚されて勇者って呼ばれるんだから、この世界はどうなってるんだろうな」
凄い嫌味を後ろから言われて振り返る。そこには、この世界の人の服装とは違う服装をした男女が立っていた。
そういえば、召喚が連続成功とか言ってたな。こいつらも召喚された勇者ってことか。
なんか凄い上から物を言うしで、ダンジョン内で一波乱ありそうだ。
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