コウフク論

ほらまたそうやって


やつらは決めつける


見えているものだけで


人に可哀想を着せる


優しい顔をして


いつも表面だけを掬って


可哀想ね、ってただ憐れむの


その歪んだ瞳は今日も


誰かを勝手に不幸の箱に


振り分けてゆくけれど


幸せとは心の安定だから


目に見えるものだけが


その全てじゃない


持っていてもいなくても


足りなくても溢れていても


心の中は誰にもわからない


世界が示す普通から


外れてしまっても


多くが望む結末や結果と


少し形が違っても


この心が穏やかな時


僕らは誰だって


もれなく幸せなのだから


誰にも何にも


押し殺されることなく


幸せを感じていていいでしょう


幸せだって言ってもいいでしょう

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