ハッピーエンドの定義
星るるめ
ささやかな夜
躊躇ってる間に 迷ってる間に
何もかも逃げていってしまうから
すぐに踏み出すことを決めたのに
今日も届かない空を撃つ
虚しい音が響いている
今日の僕が夢見た続きを
明日の僕は描いてくれるだろうか
明日もまだ
僕でいられているか
そんなことすら
わからないまま夜がくる怖さに
押しつぶされてゆく
そこら中に溢れてる
架空の幸せにむせ返り
置いていかないでって声も届かない
見えない罠にはまって闇をループする
明確な最後を求めるのは当たり前
終わらなければ
始まらないのだから
続けることは立派だというけれど
断ち切ることだってこんなにも難しい
その決断は素晴らしいって
そう言って欲しいだけさ
僕も君もきっとそれだけ
ただそれだけの小さな夜だ
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