第7話 獣人たちとの昼食
その後、イライザに連れられて、この集落の長。虎獣人のランゼさんの所に行って。
イライザが俺の事を説明して、獣人の方々と一緒に昼食を取る事に為った。
昼食は、バーベキュー方式で。 食材は、先ほど俺が襲われて、オルガさんが仕留めた猪だった。味は、それなりだった。基本塩だけだし。
その時に、猪の名前が
食事時に、オルガさんと、イーサンさんに、助けてくれた事に感謝して深く頭を下げた。
言葉は通じないけど、2人とも笑顔で?返してくれたので、悪印象は与えていないと思いたい。
また、獣人族の子供たちが、俺に近寄ってきたので、子供たちの相手をしてたら。
子供たちの、親の獣人さんだろうと思われる人から驚いた顔で見られていた。
イライザに、何で驚いているのかと尋ねると。
基本的に獣人族は、他の種族に身体を触らせるのを嫌がるのだとか。
それが、初めて会った人族の俺に、子供の獣人たちが、自分の身体を預けて、喉や耳裏を触らせているのが珍しいだとか。
俺としては、地球での犬猫が、喉や耳裏を弄ると気持ち良くなるのを知ってたので、それと同じ感覚で撫でていただけど。
まぁ、昔から。 子供と犬猫には何故か懐かれることの方が多かったし。
獣人で子供と言うダブルの組み合わせなんだし。 と失礼なことを考えて苦笑する。
それが証拠に、子供たちも、俺に撫で繰り回されて、気持ちの良さそうな表情をしているんだから問題ないよね?
この世界でのアルコールも進められたが。 それは遠慮させてもらった。
俺は、基本的にはアルコールは飲まないので。 昨日、転移された時に飲んだのは本当に久しぶりだった。
何故だか、あの時は無性に酒が飲みたくなってしまって。 買ったは良いが、電車が来たので大慌てで飲み干したんだ。
電車の中で飲むのは、マナーに反するからね。
そのせいで、座った瞬間に眠気が襲ってきて、うたた寝をしてしまって。気が付いたら異世界だったって訳なんだけども。
食事をして腹も膨れた上に、子供たちを撫でまわしてモフモフを堪能して、再びイライザの家に。
「連絡を取るから、好きに寛いでて。」
そう言うと、イライザは椅子に腰かけて、何か呟く。
多分、魔法的な物で、念話とか言うのだろう? それで、話をしていのね。
タバコ吸いたいな・・・。
ヘビースモカーでは無いが。 食後の後にだけはタバコが吸いたくなる。
さっきは、子供の前だったので、吸うのは我慢していたが。
試しに、タバコを手に取り、イライザの方に向けて吸っても良いかとゼスチャーで尋ねる。
イライザは、少しだけ嫌そうな顔をしながらも了承してくれた。
感謝。
タバコに火を点けて、軽く吸い込む。
ふう。と息を好き出して、煙を吐き出す。
タバコも考えて吸わないとな。
ふわふわと漂う、タバコの煙を見ながら思ってしまう。
この星にも、タバコ的な物は在るんだろうとは思うよ。 どっちかと言えば、葉巻や巻き煙草に近いのだろうけど。
紙なんて、この文明レベルだと高価そうだし。葉巻の方がシックリくるかも。
家の中に、灰を落とさない様に気をつけながら吸う。
吸い終えて、携帯灰皿の中にタバコを入れて揉んで消化。
かなり、ゆっりめに吸ったので、10分近くは経過していた。
「ずいぶんと堪能してたわね?」
「あぁ、悪いね。」
「良いけどね。」
「これでも、孫ができてから、かなり減った方なんだけどね。」
「孫!? あなた孫がいるの!?」
「あぁ。今年で3歳になる孫がいるよ。」
「年っていくつなのよ?」
そういや、言ってなかったな。
「今年で50歳。」
「うっそぉ~!」
「マジです。」
「見えないわよ・・・。 どう年上に見ても40前後にしか・・・。」
「よく言われる。」
どうにも、うちの家庭は遺伝的な問題なのか。 俺も嫁さんも、実際の年よりも、かなり若く見られる。
50歳なのだが、30代後半から、40前後に見られることの方が多い。
お陰様で、職人さん達には舐められることの方が多いけどね。
若く見られて喜ぶのは、日本人だけらしい。
外国人の方は逆に、若く見られると怒るらしいから。
これは、お国柄の事情だと思う。
日本人は農耕民族で、土地に定着しての暮らしが普通だが。
外国人の方は、開拓民族。俗に言う、フロンティア精神が普通だからね。
開拓民族で、若く見られると言う事は。 相手側から舐められる事の方が多いのだろう。
これは、狩猟民族にも当て嵌める事が出来るらしい。
まぁ、詳しくは知らないけどね。 何かで、チラッと読んだ程度だし俺も。
「失礼を承知で聞くけど。 イライザはいくつだ?」
「私は、今年で17歳よ。」
思ってたよりも下だった。
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