スターライトとの出会い編 6

「あ、あの。私も片付けの手伝いを...」

「いいよいいよ、いつも俺がやってるし」


「でも...」


料理を作ってくれたんだから、食べた人が片付けをしないと


「また今度頼むね。今日は色々あったし、頭を整理させる時間もいると思うから早く寝な?」


有難い…

だけど、今はその優しさが辛いです…


「分かりました、おやすみなさい」

「うん、おやすみ〜」


「行くぞ、」

「はい、」


もしかして、足引っ張ったら許さないからって釘刺されるのかな…


それとも、認めてないから早いとこ出てけとか?


「凌久兄、女の子には優しく。ですよ?」

相変わらず陽向さんは優しい。


名前の通り、本当にお日様みたいな人だ。


「はいはい」


もちろん、凌久さんも優しい人だってことぐらい知ってる。


クールだけど、思いやりがある所を何度も見てきた。(動画で)


だけど、さっき、私がメンバーになることに反対してた。


だから、それとこれとは話が別。


二人きりで、気まずい。


いや、ここは私から話しかけないと...


「あ、の...」

「ん、」


「こ、これからよろしくお願いします」

「あぁ、」


…はい。


私には10秒が限界みたい。


やっぱり、嫌われてるのかも。


ただの目障りなやつだって思われてる可能性も…


もちろんそんなこと思うような人じゃないって分かってるけど!


だけど、


思われてたとしても仕方のないことだし、実際、本当のことだし。


「...隣の部屋、俺だから。なんかあったら来いよ」


「は、はい。ありがとうございます」


凌久さんから話しかけてくれるなんて。


「着いたぞ、ここだ」

「ありがとうございました」


「あぁ。おやすみ」

「おやすみなさい」


今は態度が素っ気なくても、そのうち心を開いてくれるよね...


そのためにも、私が努力しないといけないんだけど。


「あ、待って」

「なんですか?」


「…さっき俺が言ったことは忘れろ」

「え、さっきって…」


私をメンバーに追加する事に、反対してたこと?

なんて...自分の都合のいいように考えてもいいのかな、、


「ま、そういう事だから、呼び止めて悪かったな。じゃ、」

「お、おやすみなさい...」


モヤモヤはするけど、今日は色々あったから疲れちゃった。


凌久さんが私の事をどう思っているのかは、そのうち分かるだろう。


ベッドに横になるなり、すぐに眠りについてしまった。



早めに起きてダンススタジオに行こうと思っていたのに、


起きたらもう10時だった、急いでリビングに行くともうみんな起きてい…


いや、凛月さんの姿がない。


「あ、純怜ちゃんおはよ〜」

「流星さん、おはようございます。凛月さんは…」


「あぁ、それが…」

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