スターライトとの出会い編 5

「あ、俺も焼き鳥食べたかったのに!」

「雄大くんが食べるの遅いからでしょ」


「ちぇ」


あんなに沢山あった料理が、気づいたらあっという間に半分に…


「とりあえず自己紹介でもしとく?」


智哉さんは1999年11月8日生まれのA型で身長は182cm。スターライトのリーダーで、ラップ担当。


責任感が強くて、グループをまとめ「…純怜ちゃん、純怜ちゃん!」


「す、すみません」


いつもの癖でつい、頭から勝手に説明所が流れてきた。


「自己紹介なんてしなくていいじゃん!純怜ちゃんは僕たちのファンだから、俺たちのこと知ってると思うよ?ね、純怜ちゃん!」


「はい」


「じゃあ僕の誕生日は?」


陽向さんの誕生日は…


そーんな常識問題分からないわけない


「7月18日です」


「正解。じゃあ流星くんの言う通り、自己紹介

はいらないみたいだね」


「純怜ちゃんも不安な事は沢山あるだろうけど、その時は俺達を頼って欲しい。いつかファンのみんなも分かってくれると信じて、これからは8人で走ていこう」


「はい、」


うっ、感動して泣いちゃいそう。


「じゃあもう真面目な話はここまでに…って、え、純怜ちゃん、?」


「リーダーが泣かせた」

「ごめん、何か気に障るようなこと言っちゃった?」


涙を堪えようとしたけど、結局失敗した。

急に泣いて驚かせてしまった。


「そ、うじゃなくて、嬉しくて。驚かせてしまってすみません」

「傷ついて泣いてるんじゃないなら良かったよ」


「は?なんで純怜泣いてんの?」


凛月さんと話し終えたのか、リビングに戻ってきた。


タイミングが…


「感極まって泣いてしまっただけですので、気にしないでください、」


「もう泣かないで!」

そう言って流星さんが心配そうに涙を拭いてくれた。


「なんか、俺のいない間に仲良くなったんだな。あ、純怜。一つ聞きたいことがあるんだけどいいか?」


「はい。何ですか?」

「よくああなるの?」


ああなるって…

「過呼吸のこと、ですか?」


「そう。よくあるの?」

「はい...ストレスを貯めるとよくなるんです。不安なこととか、心配なこととか、」


でも、滅多に起きないから大丈夫だって安心しきってたから、今日はすごく怖かった。


「じゃあ純怜ちゃんがストレスを溜め込まないように、俺達もサポートしなくちゃね」


「ダンスの踊りすぎで過呼吸になった事はないので、仕事に支障は無いと思います」


「だけど、無理はしないように。ね?」


陽向さんは思った通りの人だった。

すんごく優しい。


「はい。ありがとうございます」

「それじゃあ、もう夜遅いし、今日はそろそろ寝ようか」

「そうですね。あ、純怜ちゃんの部屋ってどうします?」

「確か一部屋余ってたと思うよ」


「俺が案内してやる」

という事は...


凌久さんと二人きりって事?



すごく緊張する。


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