スターライトとの出会い編 4
「着いた」
うわ...ものすごく大きい。
私が住んでたマンションの2倍ぐらいの大きさだ。
「ただいま」
「お、お邪魔します....」
みんな、どんな顔して私のことを見るんだろうか。
緊張半分、恐怖半分。
玄関に入ると目の前に雄大さんがいて、
多分、私が来るまで待っていてくれたんだと思う。
「あ、来た!みんなー!純怜ちゃん来たよー!さ、入って入って!」
そう言って少し強引に背中を押されながらみんなのいるリビングに向かった。
リビングで、バタバタと足音が聞こえていたんだけど、
ドアを開けた瞬間、音がぴたりと止まった。
「あ、純怜ちゃんだ!」
「まだ終わってない...」
すごく忙しい時に来てしまったんじゃ...
「大丈夫だよ!純怜ちゃんの歓迎会の準備してただけだから」
「そうだよ!だから気にしないで!」
そうは言われても…
もっと遅く来ればよかった..
なんて思っても手遅れなんだけど…
「純怜ちゃんを驚かせようとしたんだけど、間に合わなかったね」
「大丈夫、もう出来た!」
キッチンの方から流星さんが出てきた。
「お!ナイスタイミング!じゃあ早速純怜ちゃんの歓迎会しよっか!」
みんな私を、受け入れてくれるんだ、
有難くて涙が出そうになった。
「忙しいんで、俺抜きでしてください」
…一人を除いて。
そう言って凛月さんは、自分の部屋に入っていった。
俺は歓迎してないって言ってるようなもんだよね。
しょうがない。
こうやって、歓迎してくれる人がいるだけでも有難いと思わないと。
「ちょっと話してくる」
そう言って天馬さんが後を追った。
何か言ったところで変わらないと思うけど…
「純怜ちゃん、気にしないでね。凛月も頭を整理させる時間が必要なんだよ」
「そうですよね...」
これから、私の気持ちを証明していけばいい。
「さ、準備するから純怜ちゃんはソファーに座ってて」
「行こっか」
「は、はい」
ソファーに座ったのはいいものの、
横には陽向さんがいて落ち着かない。
距離がちょっと近いんじゃないか?
「純怜ちゃんって何歳なの?」
「20です…」
「へぇ、じゃあ僕と1歳しか変わらないんだね」
「そう、です」
何だこの可愛い生き物は。
ふにゃっと笑う顔がなんとも可愛い。
天使みたい。
いや、天から舞い降りた正真正銘の天使だ。
「今日から純怜ちゃんもここで一緒に生活するんだよね」
まだ全然実感がわかない。
夢なんじゃないかな....
そう思ってほっぺたをつねってみたけど
「…いたっ、」
どうやら夢じゃなかったみたい
「何してるの?」
「夢かと思って...」
「ふふ、大丈夫。夢じゃないよ」
「ですよね、」
「お待たせ!」
雄大さんに続いてたくさんのメンバーがやって来た。
手にはケーキとか、サラダとか取り敢えずたくさんの食べ物があって、
全部食べ切れるのかなって心配になったんだけど、そんな心配はいらなかったみたい。
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