第5話 天使の仕事

天使の仕事は、案外退屈な物で、落ち込んでる人、疲れてる人、悩んでる人と、だいたいつく人は、きまっている。その人達をそこから回復へと導く仕事だ。いつも思う事なんだが、なんで、地上の人間達は、迷いや、悩みが多いのだろう。経験からして言うと、本当小ちゃな事で迷ったり、悩んだりしている。もうちょっと視野を広く持てない物かなぁと、いつも思う。今回付いている子は、純粋さゆえに、傷つきやすくなるタイプで、本当心は弱い。でも自分のやりたい事見つけて、今一生懸命頑張っている。是非応援したいと、思っている。君は、音楽をとうして自分を表現出来る子だから、いっそのことそれを仕事にすれば良いんじゃないか、僕はそう思う。今は、OLをやってて、大変だろうけど、そのうちチャンスが来るかも知れない。もうそうなる日は、近い。今日、ストリートミュージシャンやる日だね、いつも付いて、君の音楽がいい様に、パワーを与えてる。それもあってか、君の評判は、いい。このまま行くと、ホールや、アリーナで、演奏するぐらいのアーティストになるだろう。君の歌は個性的で、だれにも似ていない。それでいて、万人の心に響かせる魂がある。君は、今、輝いている。誰よりも。今日のお客さんは、30人ぐらいだろう。曲も、30曲ぐらいある。ストリートを終え帰る支度をしている時、1人の中年男性が君に近寄って来た。アップルミュージックの物ですが、あなた、うちで活動してみません?と、男は言った。プロ契約だ。君は、是非お願いします。と、あたまを下げて、言った

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