第10話 しろめし修行僧


 ・「しろめし修行僧」 (2022年)


 プロのラッパーを目指しているが特に努力もせず、ゴロゴロしているだけのニートの米田たくあん(演:ハナコの岡部大)は、実家の寺を継ぐために、住職である父のこしあん(演:松平健)からムリヤリ修行の旅を命じられる。


 修行僧で全国行脚をする中、父の命じた課題は「一日一膳」。


 修行の身で贅沢はいかん、一日で食べていいのは白いどんぶり飯を一膳だけ。

 では、そのご飯に乗る、最高のおかずとは何か……を探すというグルメドラマ。


 父のかけた呪いにより、約束を破って「お茶碗に乗る分のおかず」以外の豪華で贅沢な料理を食べようとすると、濃い梅干しでも食べたかのように「口の中がやたら酸っぱくなる」ので、茶碗の白米に合うおかず以外は食べられないという制約がある。随分とピンポイントな呪いだなー。


 毎回、女性ゲストが「マドンナ」として登場し、旅先で女性から助けてもらう→美味しいもの食べさせてもらって、惚れる→彼女には悩みがありそうだ→彼女のために奔走→実は彼氏がいたのでした→傷心の中、次の土地を目指して旅に出る……という「寅さん」みたいなパターン。


 そんなわけで「料理」というよりは「ご飯に乗せる食材」がメインとなる。


 醤油をかけたかつおぶし、佃煮、生卵や、生しらす、野沢菜……団地では団地妻が勧めるセクシースタミナ料理(笑)。

 どれも美味しそう(笑・最後のは別の意味でも)。


 主人公のライバルにして幼なじみ、大きな宗派の総本山のイケメン跡取り修行僧・佐藤ぶりあん(演:犬飼貴丈)をメインとした、「パンに乗せて美味しい食材は何か」を探す「食パン修行僧」というスピンオフ作品もある。

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