第3話
橋本 白井君、僕はディストピア甘々blを書くことに決めたよ。
白井 そうなんだ。書けばいいんじゃないの。
橋本 反応薄いね。でも説明すると、舞台は2100年で、同性愛が普通で、異性愛が禁止されている世界なんだ。その世界で繰り広げられるblを書こうと思っているんだよ。
白井 普通の世界でbl書けばいいじゃん。わざわざ同性愛が普通な世界とかいう設定を入れる必要はあるの?
橋本 いや、同性愛が普通の世界を構築してみたかったんだよ。高慢と偏見の冒頭に、「相当な財産をもっている独身の男なら、奥さんをほしがっているに違いないということは、世界中で認められている真理である。」という文があるでしょう。この奥さんを旦那さんに変えたら意外性があって面白いし、そういう文が冒頭にある小説を書いてみたかったんだよ。
白井 でも、君の小説見ると、冒頭は、「健全で若い男は男を好きになる。例にもれず望月康太もそうだ。」になっていて、高慢と偏見の冒頭とは違うけど。
橋本 ああ、異性愛を前提とした文は、高慢と偏見の冒頭以外に、「健全で若い男は女を好きになる。」というものがあると気づいたんだよ。高慢と偏見の冒頭の文章のパロディを僕の小説の冒頭に入れると結婚を前提とした小説を書かなければいけなくなるでしょ。僕婚活したことないからそれは無理だと思ったんだよね。でも、「健全で若い男は男を好きになる。」だとただの恋愛を描けばいいから僕にもできそうだと思ったんだよ。
白井 同性愛が普通の世界を構築したいという君の気持ちは分かった。でもそれなら、その世界で男女の恋愛を書いたほうが、カップルの苦悩をかけて面白いと思うよ。
橋本 だって僕ゲイだし。男女間の恋愛より男同士の恋愛のほうが面白いから。
白井 だったら、男同士の恋愛を普通の世界で描けばいいじゃん。わざわざ同性愛が普通の世界とか考える必要ないよね。
橋本 同性愛が普通の世界における、異性愛者に対する同性愛者の傲慢さを書きたいんだよ。
白井 どういうこと?
橋本 いい、主人公は男なの。そして、男に恋するの。それも甘々の恋をね。それと同時進行で異性愛者を迫害するんだよね。面白いことに、主人公が恋した相手は主人公が異性愛者を迫害していることを知っているけど、それについて何も思わないだよね。例えば、今考えているのだと……。主人公が異性愛者の男を性的にいじめるの。そしてそれが終わった後に、デートに出かけて、自分が異性愛者に何をしたかを、相手の男に楽し気に話すんだ。そして相手の男は、「へえ、面白いじゃん。」みたいな反応をする。ちなみに、性的にいじめるというアイデアは重松清の小説から借りた。この物語は、異性愛者を迫害するというディストピアで、主人公は相手の男と甘々なblをする物語なんだよ。ディストピアと甘々blのギャップが売りだよ。
白井 性的にいじめる、の中身は何?
橋本 カクヨムだと規約が厳しいからその中身を書けないんだよね。
白井 まさかのメタネタ!
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