第2話

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朝4時半に枕元のスマホが音を鳴らして、起床を促す。1回目のアラームで起きられるはずもなく、その後、5時頃にようやく、体を起こした。それは、朝早くからのバイトに行かなければという使命感のおかげ(せい)である。

睡魔から意識をはっきりさせるために、ベランダに出て一服する。バニラによく似たやにの匂いをむんむんさせながら顔を洗って、朝食にライチとすいかを食べる。

歯を磨いて、ハンカチを尻のポッケに入れたら準備は万端である。靴を履き、いつもと変わらない玄関扉の鍵を閉める。

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