現実日記

@712445

第1話

8月15日 木曜日


目が覚めると同時に、ベッド脇に備え付けてある机からノートとペンを手に取る。そして、寝たままの体制で夢に出てきたものをメモする。

そうすると、メモした単語を繋ぎ合わせることで、夢で見た内容をひとつのストーリーとして思い出せるのである。


寝起きの煙草は、視界を鮮明にさせてくれるから好きだ。それから、顔を洗い朝食を摂る。 今日の朝食はライチとパイナップルだ。果物は胃に入れば、すぐにエネルギーとして蓄えられるため、毎日摂取したい。


バイト終えて帰宅した後は、就活に気を回さなければならない。というのも、就活のスタートは年々早期化しているため、大学3年生にとって、もはや、夏休みは休みのていを取らない。 しかし、自分が学生だった頃のことを忘れ去った大人からすれば、「大学3年生の夏休み」と言うだけで、無条件に気楽な印象を抱きがちで、目の前にいる若者への軽視を含んだ感情を隠しきれていない。こちらも、とくに気にもしないが。



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