第19話 PK
※
スキルを受け取って始まりの街のようなところに出る。
あ、もう忘れちゃってるかもしれないから言うけど、東雲だよ。
なんか、最初のスキル内訳が色々会ったみたいだけど、今は人によって完全にバラバラなスキルが与えられている。
俺のスキルは【
ハズレスキルか?これ。
そう感じつつも、自分の所持金でコーラとメントスを買う。一回メントスコーラをやってみたかったんだよね。仕事している間はもちろんできないし、仕事が終わっても疲れ果ててできなかったからね。今の長期休暇の内にやらないと…
段々と、街の端のほうから断末魔が歩み寄ってくる。何かがあったのだろうか?
突如、周りが火の海と化す。断末魔が直ぐ側から聞こえる。
まずい…まずいまずいまずい!このままだと、襲撃者のせいで自分まで死ぬ…
どうにか打開しないと…
「あぁ…君が恐らく最後の人か。では、一緒の場所に送ってやろう。」
ニチャニチャと笑いながら余裕そうに歩いてくる。なんだ…?こいつのスキルが分からねぇ…だが、当たり一面を火の海にできるぐらい強いスキルだってことは分かる。
「へぇ…逃げないんだ…他のプレイヤーとは違うね。じゃあ、一瞬で終わらせてあげるよ。【
周りに槍が出てくる。そして、その槍は深く突き刺さった。
「俺の
俺はコーラにメントスを入れ、即座に蓋を閉める。そして、しっかり振る。
「こっちからもプレゼントをやるよ!」
メントスコーラを投げつける。そして、アイテム欄に普通にあった拳銃で左に飛びながらコーラを撃ち抜く。
「馬鹿が…実態があるものは私の想像で全て変えることができるんだよ!剣になってあいつに突き刺され!」
だが、コーラは何も変わらずに、あいつに当たる直前で霧散した。
「馬鹿はそっちだろ。なんで左に飛んだかわかんねぇのか?」
本命を撃ち抜く。反応が遅れたのか、スキルを発動できずにコーラ爆弾に遭う。
「スキルの相性が悪かったな。じゃ、俺は逃げさせていただくとしますかね。」
消し炭になった街を走って逃げる。
後ろから、「面白い…次会ったときは覚えておくんだな…」と聞こえた気がするが、気のせいだということにしておこう。
あーあ…面倒くさい。
※
「は…?またPKが…?しかもリスキル地点…また、この前みたいな惨劇が起こっているのか…?」
岡島が震えた声を出し、現地モニターを表示する。
そこには、現場から逃げ去っている一人の影と、顔にコーラらしきものをかけられている人が居た。
「あー…こいつか…」
俺はそいつをピックアップした。
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