第8話 生活指導のつぼちゃんは強かった

高校中退しちゃうと、暇なんだろね。


時々、暴走族が集団でやって来る。

しかも学校前で、ぶぉん、ぶぉん。

「おーい!かわいこちゃーーん!

遊びに行こうぜーーーー!」


あっと言う間に授業中であろうが、窓から身を乗り出して、手を振る。

どこの教室の窓からもスズナリになっている。


じじじゃーーーーん!!


そーこーへーーーーー。

学校のすんげく怖い、マル暴のお巡りさんみたいな生活指導の先生が、校庭を歩いてく。


しーーーーん。

こっこれは、怖い見ものだ。


先生は体育と何だっけ?忘れたけど、

ふたり共に、竹刀を肩に乗っけて

堂々と族に向かって行く。


「お前ら、授業中だ、帰れ!」


「あー?ここ、学校の敷地じゃないですよね?

俺ら一歩も学校に入ってませーーん!」


「バイクの音で授業の邪魔をするな。

大人しく帰れ!」


そのうち、もめだして族の奴らが校門をよじ登ろうとした瞬間!


ばしーーーーーーーーーっっっー!

生活指導の先生の竹刀が脳天を激ウチ。

それを見て、いきりたつ族。


やるよね、先生、容赦ないもん。

ツキでもろ急所ついてるよ。

あー、アイツ腕おれたんじゃね?

うわー顔面、血だらけじゃん。

かっこわる。


「おい、まだ帰らないなら、警察呼ぶからな。

どーする?」

と言うと暴走族はお静かにお帰りになりました。


今なら警察呼んだら、生活指導の先生が逮捕されると思うけど、あの当時は、別に

どうって事なかったんだなぁ、、。


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