第4話  拝み屋ネタ



”三番線に電車が通過します。白線の内側よりお下がりください!"



新米刑事「えっと、プロフィールっと、、”自称霊媒師”性別女。氏名○子35歳。」

「”霊媒師は、人狼の人数と、前日に処刑されたプレイヤーが人狼だったかどうかを把握できます。 人狼の人数を、、”。」



拝み屋「違うわよ。霊と人間を直接に媒介することが可能な人物のことよ。」



「なる~。洋画のエクソシストみたいな感じか!」新米刑事は右手の人差し指を小刻みに震わせた。



ちょうどそのとき”自称霊媒師”が二人の目の前を通った。電車が到着するまでにまだ十五分ほどある。新米刑事は尾行しようと身を乗り出す。



「それで後を追うつもりなの?」



「え?何か問題でも?」新米刑事は聞き返した。



パチン!



「はぅ、、拝み屋さん、、僕に平手打ちしたー!こ、、公務執行妨害で、、。」新米刑事は 顔を赤らめせながら言った。



「馬鹿!声が大きい。それよりも今時の電車には女性専用車両があるの。」



「その手があったか!」新米刑事は少し興奮した様子で続けて話した。


「、、それでどうする?」



「決まってるじゃあない。あなたがトランス状態になればいいのよ。」



「トランス状態?」



ーーーー五分経過ーーーーーー



「私のエクステ汚さないでね。」


拝み屋とトランス刑事(新米刑事)は女性専用車両に乗り込む



「刑事が女装して大丈夫か?」


「法に触れなければ問題ないのでは?」



「きゃー!」女性乗客の悲鳴が聞こえた。



うろたえる”自称霊媒師”の腕をつかんだトランス刑事(新米刑事)は、すかさず一本背負い決める。と同時に”自称霊媒師”のカツラが床に落ちた。



「お、、男?!」女性だと思われた”自称霊媒師”は、なんと男であった!



後日。



駅長優秀賞



”あなたは自身の危険を顧みず、勇敢にも一人の女性の痴漢を撃退し、女装した犯人を、あなた自身も女装することにより、犯人をかく乱する鮮やかな心理戦で、一人の女性を救った栄誉をここに称えます。”



西暦○年 吉日


代表○駅長



拝み屋「いつまで寝てるのさ。」拝み屋は経本で新米刑事を叩き起こした。


新米刑事「あ、おはようございます。」


拝み屋「、、、。」


自称ミステリー刑事「先輩、良い夢でも見てたんですか?よだれが出てましたよ。」


新米刑事「うそ?!ってかなんで自称ミステリー刑事も一緒に?」


自称ミステリー刑事「気にしないでください。私は”オプション”なので。」




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