第3話  久々の拝み屋



経済産業省:資源エネルギー庁


石油・天然ガス課 会議室


「えー、以上の事から我が国は2050年までに温室効果ガスの排出を0にする計画書を、、。」



A「日本近海にこれだけのメタンハイドレートが眠っているというのに、2019年以降、その開発は停滞したままか、、。」



「、、、。」



B「減圧法と加熱法があるが、減圧法ではどのぐらいまで分解できているのか?分解の持続や回収率の十分な検討が必要であり一方の加熱法については、メタンガスと水に分解したときのエネルギーが大きくなるため、コストが膨大となる。」


A「やはり、人工メタンの実用化が最優先かと。」


B「メタネーションか、、。」



”臨時ニュースをお伝えいたします。山口県の”南西部メタネーション株式会社”でガス爆発が発生し、この事故で従業員、十数人が火傷やケガをして病院へ搬送され手当てを受けているということです。


警察、消防の話によりますと、人工メタン生成時、反応釜で突然、爆発し炎上した模様。


火災は現在も続いてるということです。被害に遭われた方のお名前を敬称略でお伝えいたします


、、、、。”



「、、、という事なんです。拝み屋さん。」



「お久振り~。新米刑事~!」



「新米は一言多いっす。」



「ところでどうして僕たち、警視庁が?」



「おほん。表向きは山口県警との合同捜査なんだが、、被害にあった方々の名字や名前に”源”という文字が付いてるという事。」


「なるほどね。」


「ん?何かわかったのか?自称ミステリー君。」


「やだな、新米刑事先輩。山口県壇ノ浦です。」


「壇ノ浦?」



「え?知らないの?平家が滅亡した最後の戦い。」



「うん。」



「あちゃ~。では新米刑事先輩、東京は平将門公の呪具で結界が張られてるということも?」





「全く。」



「東京は天海によって”北斗七星結界”が張られているそうですよ。」



「全くわからんよ。自称ミステリー君。」





「私は壇ノ浦で安徳天皇ととも消えた神器に興味あるかしら。もっともそれはレプリカだと言われてるけどね。」




「あのぉ~、拝み屋さんも自称ミステリー君も、捜査の事、忘れてませんか?」



「え?分かってるわよ。源氏によって滅ぼされた平家の怨念。」



「お、、、怨念(ゴクリ)。」



「そうですよ。新米刑事先輩の足を掴んだ平家の亡霊が、、、。」




「やだ、新米刑事、、気絶しちゃったわ。」





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