最終話「かわいすぎて困る」

(玄関チャイムの音)


「せーんぱい。来ましたよ~。」


「え、入れてくれるんですか?こんなに簡単に入れてくれるなんて拍子抜けです。」


「やっぱりやめるなんて言わないでくださいよぉ。」


(うえーんうえーんと嘘泣きをする)


「なんちて。」


「でも急に来ちゃってごめんなさい。迷惑ですよね。」


「まあ前もこんなことありましたけど、でもいいんですか?」


「えへへ、せんぱい優しいですね。」


(扉の開く音)


「せんぱい、こんばんはです。」


「見てください!今日もせんぱいのためにこーんなに、おさけと、おつまみと、それに、おかしと。」


(ビニール袋をガサガサする音)


「あとこれ!せんぱいの好きなフルーツタルト!今日は、ケーキ屋さんの買っといたんです。いちごですよね。」


「えへへ、なんで今日はコンビニじゃないかわかりますか?」


「あの、今日私の誕生日なんです。知ってました?」


「だからめいっぱい祝ってくださいね!えへへ、期待してますよ。」


「おっじゃましま~す!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

会社のかわいい後輩ちゃんに困らされている まりあーじゅ @Mariaj

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ