第2話 家族
ホワイトフェイスマウンテンの事務所の中の奥には生活器具がしっかりあった
キッチン、シャワー、寝室、トイレ、リビング
生活に必要なものは全て備えられていた。
「アダム、お前臭いから風呂入ってこい!その間飯作っといてやるから」
「わかった」
俺は風呂に入ることになった
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私はニックス・アルドレイ元軍人だ。30の独身だ。
ホワイトフェイスマウンテン事務所に小さな坊やが来た。内容を聞いてみると軍人になりに来たと言う。そこで私は、少し驚いた。もちろん、坊やには気づかれないように。この事務所は、山を守るためのものでもあるが軍人の訓練場でもあるため軍の管轄になっている。そして、私は元総司令部だ。元総司令部の言葉は意外にも強い。明日、私の後輩が来るだろうその時に進言して、彼を入れてもらおう。
私は、少し質問をした。今の居場所、生き方、信念、軍人には必要なことだ。それを長年の経験から言葉巧みに引き出した。結果坊やは軍人に向きすぎている。とりあえず、坊やはここで保護というより家族にさせる。安心できるところがあればこの年では気が楽であろう。とりあえず、坊やには体を流す様にと促した。その間にシチューで作っていよう。
はぁ、生涯独身の私がまさかこんな少年を引き取るとはな。年齢13歳。これから多感な時期になるのにあの冷たい眼差し。あれは、少し畏怖した。この私がかって思ったくらいには。まぁ、年もあるけど。だが、あれは才能だ。人を殺すことのできる才能。こんな少年を殺す人に育てたくないけど、彼の願っていることだしできることはしよう。ただ、家の中では彼にとって団欒とした空気でいたいな。頑張ろう。さて、彼の着替えの服は半パンとTシャツでいいだろう。
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言われた通りシャワーを浴びてきた。
着替えは、いつの間にか出しておいてくれた。
後で、お礼言っておこう。
俺は着替えて、リビングに向かった。
リビングから、いい匂いがする。
「お、風呂入ってきたか!その服合っててよかったよ。」
「服、ありがとうございます」
「いいのいいの。ほら、座って!今出来たから。」
出された料理を見つめる。白いスープみたいだ。
「ほら、食べな」
俺はスプーンを持つ。それを掬って口に入れた。
濃厚なスープが口を包み込む。
結構、おいしい。
「気に入ってもらえてよかった。お変わり全然あるからね。」
俺は初めて思った。こんなに優しくしてもらえたのは初めてではないかと。
この人になら心を開いても良さそうだ。
「おかわりください!」
「わかったよ!少し待っててな」
彼女が、よそって来てくれる。
「はいよ、いっぱい食べな!」
「はい!所で、訓練とかって明日からですか?」
「それは少し待ってくれ、私は本当は軍人では無いんだ。だが、明日私の後輩が来るからそいつに進言してみるよ」
「わかりました」
ニックスて軍人じゃなかったのか。
あれ、じゃあなんであの広告が?
取り敢えず俺は食べ終わった。
「お粗末。さて夜遅いしもう寝な。」
「わかりました。おやすみなさい」
「ああ、おやすみ」
こうして、一日目は消えてった
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