ウォーオブメンタルディストラクション

@zenkengo

第1話 錆誕

/1919年

第1次世界大戦が終わった翌年

世界の錆が生まれた

アダムス・トリンプソン

この世界のたった1つの命にして錆である

この錆は運命の錆

絶対に取れない物である。/


俺が生まれた後、13年の歳月が流れた

俺は、アダムス・トリンプソン。

ただの貧乏野郎だ。

今は、ゴミ箱を漁って飯の調達だ

りんごか肉でもあればいいんだがなかなか上手く行かない。くそったれである。

両親もいねぇし。

母は通りすがりのクソ野郎に刺されて死んだ。

父は肺炎で死んだ。遺伝性ではないらしい、

家は売って金にした。もしもの時に備えてな。

今は、スラム街で生きている。

毎日が生きづらくてどうにか生き繋いでいる。

そんな今日、ある広告を手にした。


"軍人募集"

あなたも軍人にならないか?


うさんくせぇー

それでも、固定の職につけるのはいいことだ。

入ってみたいが、どうやらここに行けば入れるらしい。

"ホワイトフェイスマウンテン"

ここから、大体歩きで二日くらいか。

そしたら、金持ってくか。

俺は、あと少しの金を自分の寝床から持ってきた。


「行くか」


こんな事を言いながらホワイトフェイスマウンテンに向かった。

一日目は、サン=クリソストムに野宿した。

近くに川があって助かった。

二日目、ホワイトフェイスマウンテンの事務所に着いてた。

俺は、ドアをノックする

コンコンコンと、こ気味の良い音が響き渡る


「はーい。あら坊やどうしたの?」


女の人が出てきた。体型は結構いい。

俺は広告を見せて言う


「軍人になりに来た」


女の人は鋭い目になり俺に中に入れと案内された。


「面接試験を始める。と言ったってお前にはわかんねぇか。とりあえず、名前と年齢を言え」

「俺は、アダムス・トリンプソン。13だ」

「よろしい、ではなぜここへ」

「金がほしい。安定した収入が」

「軍人は、何するかわかってんのか?」

「人を殺して大義を担う。それが軍人ではないのか?」

「わかってるのならばなぜ此処へ、下手したら自分も死ぬぞ」

「俺には、家族がもういない。親は全員他界した。自分が死んだって誰も悔やんでくれない」


彼女は、それから色んな事を聞いてきた。

今はどうやって住んでいるのか?

どんなふうに生きてきたのか。

自分の信念はとか。

質問され続けた。

そして、言われた


「君は合格だ。おめでとう!これからよろしくなアダム」

「よろしく頼む…えっと」

「名前、言ってなかったな。ニックス・アルドレイだ。よろしくな!」

「はい、お願いします」


この日より、俺の軍人への一歩が踏み出した。


「お前、今日からここがお前の家な。スラムで育ってきたなら家ねぇだろ?」

「ありがたいです」

「今日から家族な!」

「はい!」


そして、彼女ニックスとの共同生活が始まった。

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