第44話  無限の悔いあり!

「皆、まだかなぁ」


あの後、皆で水着に着替えて海で遊ぶことになった。

で、俺が最初に着替え終わって、先に両親と皆が着替えるのを待ってるってわけ。


「有澄、女の子は着替えに時間がかかるんだ。それくらい待ってるのが男だぞぉ。ウッホホ、女の子たちの水着姿…想像しただけで…!」


うるせぇ、クソ変態エロ親父。


すると、母さんも…

「アーくん、ハーレム形成してるのにそんなことも分からないの?」

「ハーレムって言うのやめてくんない?」


ハーレムって言うと聞こえはいいけど、実際女性免疫がないと結構苦痛なんです。


「ね、アーくん!パーティメンバーに気になる子とかいるの!?」

「いません!母さん大好きです!」


『気になる子』は…ね。


「やっぱりアーくんはお母さん大好きなのね!」

「うおぉんっ!」


また母さんが抱きついてきた!

おっぱい再臨です。


「母さんずるいぞ!父さんだって久しぶりに有澄に抱きつきたいのに!」


え?


「ほら、有澄!お父さんとハグしよう!」

「まさかの両親サンドイッチ!?」


こういうのって巨乳同士にサンドイッチされて、「我が生涯に一片の悔い無し!」って言いながら押し潰されるのがテンプレじゃないの!?


片方巨乳なのに片方貧乳…むしろ絶壁とか納得いかないよ!

男だから絶壁なのは当然なんだけど!


「我が生涯に無限の悔いあり!」

「なんでぇ!?」

「悔いあるの!?」


「だって父さんまな板じゃん!」

「あ、そういうこと?じゃあこうする?」


そう言って父さんは上着を着て、服の中にスイカを2個詰めた。


「どう?父さん爆乳になった?」

「デカすぎだよ!てかカッチカチじゃん!」


「お父さん、お母さん、アーくん!お姉ちゃんが帰ってきたよ…ってお父さん何してるの!いかがわしいですことよぉぉぉぉっ!」


姉ちゃんの語尾が変になったぁぁぁぁ!

ってあれ…?


「姉ちゃんの水着、以外と露出少ないね」

姉ちゃんが着てきたのは、肩もへそも隠してるフレアスカート風の水着。

ちなみに色はピンク。


姉ちゃんのことだから、俺にアプローチするためにクソエロ水着で来ると思ったのに。


「今日はエロを捨てて、かわいいに全振りしようと思ったの。普通にアーくんと遊びたかったからね」


姉ちゃんが珍しくマトモ!


「うぉぉぉぉ!有沙ぁ!水着姿すっごくかわいいぞぉぉぉぉっ!お父さん欲情しちゃうぅ!」


「おぉい!アンタの実の娘だろうがぁっ!」




― 第45話に続く ―

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る