第43話 お金貸して?
俺は一旦、皆から離れて両親を探すことにした。
「さてと、父さんと母さんはどこかな〜?」
「有澄?」
「アーくん?」
「え?父さん?母さん?」
なんだ、いたんだ。
あっさり見つかった…
「何バカンスしとんじゃぁぁぁぁぁぁ!」
両親を見つけたのはいいものの、呑気にパラソルの下に寝っ転がりながら、トロピカルジュース飲んでたもんだからつい発狂しちゃった。
「こっちは心配したんだよ!」
「いやぁ、ごめんごめん。なんかいきなり戻ってきたもんだからその場の流れで」
「だからってそんな簡単に順応できる?」
「それよりアーくん、久しぶりね!」
「久しぶりっつったって1年経ってないじゃん」
「でもお母さんは寂しかったのよ?」
「だったら出張なんて行かなきゃいいのに」
「それってアーくん、お母さんと一緒にいたいってこと?」
「あ、そういう捉え方しちゃう?」
「さっきからアーくん冷たい…。もしかしてお母さんのこと好きじゃないの?」
「大好きです!超超超大好きです!しまった!また本音が!」
「もうアーくんってばツンデレ!好き!」
母さんが抱きついてきた。
母さんのおっぱいに俺の顔がダイブした。
いや、正確には俺がダイブされた。
やっぱり姉ちゃんの性格は母さん譲りだよ!
あ、でも母さんのおっぱい最高…。
海奈さんのおっぱいもいいけどなんだかんだで母さんのおっぱいが1番好き!
はい。完全なるマザコンです。
「いいなぁ有澄!母さんのおっぱいに顔をダイブできるなんて!うらやまけしからん!」
「ハッハッハ、そうだろう、羨ましいだろう!って何を羨ましがってんだアンタァ!」
「あ!お父さん、お母さん!」
すると、姉ちゃんがやってきた。
「有沙!」
「アーちゃん!」
「てなわけで…お金貸して?」
「いきなりそれかい!姉ちゃん!」
―――――――――――――――――――――
「有澄たちでパーティを結成したんだって?」
「アーくんのお友達ってどんな子たちなのかしら?会うのが楽しみ!」
「その1人はリンちゃんだけどね。あ、いたいた。おーい戻ったよー!」
「有澄くん!ご両親が見つかったんですね!」
「アーくんのママとパパ!久しぶりですー!」
「家族全員似てるワン!」
「どもども〜☆(棒読み)」
「リンちゃ〜ん!久しぶりね〜。あれ?アーくん以外全員女の子なの?」
「私をお忘れですかっ!?」
「あら、あなたは…万事休すさん?だったかしら?誘拐犯の」
「それは誠に申し訳ございません…」
「それじゃ有澄たちとも再会できたわけだし、お父さんあそこの金髪巨乳ギャルにナンパしてくるわ!」
父さんの女好きは相変わらずだね〜。
「パパ〜?私がいるのにナンパなんていい度胸じゃな〜い…?💢」
「は、はい、すみません…」
うん、これこそいつもの日常だね。
あ、そうだ!
「せっかくハワイに来たんだから今日は遊び尽くしちゃおう!」
「いいですね!」
「アーくんと海で遊ぶなんて何年ぶりかな?」
「暴れ尽くすワン!」
「ウチはあっちで寝てるね〜」
「ビーチで有澄とスキンシップ…!(;´Д`)ハァハァ興奮してきました!」
1人クソ変態がいるけど、ツッコミ疲れたので、もうツッコミません。
― 第44話に続く ―
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