第31話 俺YOEEEEEE!
魔法少女になった2人はすごく可憐で美しかった。
そもそも俺が魔法少女好きなのもあるけど。
「絶対に勝つよ!」
「叩きのめしてやるワン!」
2人は魔力で杖を顕現させた。
魔法少女特有の杖だね。
ニチアサとかで出てきそう!
「どこまでやれるか見せてもらいましょうか」
バンジキュウスは戦いの場を用意したとでも言わんばかりに、世界を上書きした。
さっきまでいた玉座の間ではなく、青空が広がっていた。
「ここは私の支配領域である塔の頂です。狭い玉座の間では存分に暴れられないでしょう?」
てことは、さっきまではこの下にいたんだ。
「それじゃ行くよ!
リンちゃんが杖を振ると、青空は夜空に変わり、全知全能滅殺剣が流星群の如く、無限に降ってきた。
一斉にバンジキュウスに降り注ぐ。
すごい威力だね。
これはかなり効いたんじゃない?
「こんなものですか」
やっぱり効いてない。
しかも、無傷。
流石は全神未到といったところ。
「やっぱりこれじゃ倒せないよね」
「ならこれでどうだワン!」
今度はキラリンが杖を振る。
すると、天地が漆黒に染まり、バンジキュウスは奈落の底に引き摺り込まれていった。
「
バンジキュウスの反応は消えた。
ということは、封印成功かな?
「やけに脆い牢獄ですね」
と思ったら、バンジキュウスは
「マジかワン…?
「破った、と言いますか
つまり、支配域を破らない限りはバンジキュウスが圧倒的に優勢な状況が続くってわけね。
「次はこちらから行きますよ」
そう言ってバンジキュウスが指パッチンをすると、突然2人が跪いた。
「何これ!?体が勝手に!」
「なんでこんな奴に土下座してんだワン!?」
キラリン、ツッコミどころが違うよ。
「私に仇なす者は平伏するのみです」
何をしたんだろう?
服従的な能力かな?
対抗するために、俺はバンジキュウスに
名の通り、相手の攻撃・防御を一切無視して、強制的に服従させるもの。
これで上書きできるかな?
「有澄、無駄ですよ。これは攻撃でも特殊能力でもありません」
「攻撃じゃない?」
「はい、これは言わば体質のようなものです。私に挑む者は、過程がどうあれ必ず敗北という末路を辿ってしまいます」
「なら、結末を変えるだけだね」
俺は、
これは、
その中の
過程をすっ飛ばして、敗北という結果にするなら、結果そのそのを変えればいい。
しかし―――、
「これも無駄です。私が引き起こす敗北は因果律によるものではありません」
これも駄目かぁ〜。
「やっぱチート能力は雑魚!俺YOEEEEEE!」
― 第32話に続く ―
〈
神々を封印する程の力を持つ、奈落の世界そのものである冥界神〈タルタロス〉を召喚し、相手をぶち込む。
一度入ったら出られない。
〈
相手の攻撃・防御を一切無視して、強制的に服従させる。
〈
全ての空間・過去・現在・未来全ての時間軸を自由自在に操る。
〈
多元宇宙を重ね合わせて結界を展開する。多元宇宙規模の力がなければ破壊できない。
〈
多次元結界の上位互換。
〈
相手に一切干渉されない、自分だけの領域。
〈
あらゆる事象が起こる原因・結果・確率を自由自在に操り、改変する。
〈
無限宇宙とかオムニバースとか宇宙規模に関係なく、滅ぼし尽くすことも、自分の好きなように創り出すこともできる。
〈
何もかもを自分の思うがままに支配、改変、滅茶苦茶に何でもできる。
マジで『何でも』できる。
上記といったチート能力の集合体。
ぶっちゃけこれだけあれば他のチート能力は別に必要ない。
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