第6話 グヘヘヘへへへ
「ナニコレ?」
姉ちゃんが唖然としている。
帰宅後、メッソウモナイ討伐の報酬として貰ったヒマワリの種を、俺たちとリンちゃんで半分に分けた。
半分なのに馬鹿みたいな量だね。
これマジでどうしよう?
売却する?
でもこんなの大量に欲しい人いるかね?
取り敢えず、買い取ってくれそうな人を探すことにしよう。
「これ、意外とおいしいですね」
海奈さんが、ボリボリ食べ始めた。
こらこらこら、売却額が減っちゃうでしょう。
ただでさえ相場安いんだから。
「ヒマワリの種を食べる海奈ちゃん、ハムスターみたいでかわいい〜♡」
「姉ちゃん、なに言ってんの?」
「だって、こんなボロボロの薄汚い服を着たホームレスの美少女がヒマワリの種なんて、食べ物と言えるかも怪しいものをかじってるなんて最高に興奮しない?(*´Д`)ハァハァ」
めっちゃディスってんじゃん。
てか、姉ちゃんってこんなSだったっけ?
「そうだ、今日は海奈ちゃんの服を買いに行きましょう!」
「いいんですか?服がこれしかなくて困ってたんです!」
そういえば海奈さん、風呂は入ったのに、服は
昨日会った時からそのままだね。
たまには服買いに行くのもいいかも。
それにしても、今日は海奈さんのファッションショーが見れるのか。
楽しみだぜ。グヘヘヘへへへ(ゲス顔)。
「グヘヘヘへへへ」
「アーくん、声出ちゃってるよ」
おっと、いけないいけない。
「お買い物、楽しみです♪」
海奈さんには察せられてない。よかった。
「察してませんよ。確信してますから。表情からバレバレですね」
心を読まれた!?てかバレてた!?
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ということで、転移魔法を使用し、0秒で服屋に到着しました。
「ここが服屋さんですか」
「好きなの選んで!いくらでも買ってあげるから!」
「ウチにそんな金ないでしょ」
「あ、アーくんも欲しい服ある?安心して!アーくんのためならお姉ちゃんいくらでも仕事増やしてお金稼いであげるから欲しいものあったら遠慮なく言って…」
「海奈さん、行きましょう」
「はい!」
「いや〜ん、スルーされちゃったぁ♡」
―――――――――――――――――――――
「いいよ、海奈ちゃん!すっごくかわいい!」
海奈さんは美人だから、何着ても似合うなぁ。
清楚系、カジュアル、ボーイッシュ、どんな服も着こなしてしまう。
「次はこれ着てみて!」
姉ちゃんが次に持ってきた服は…
「どう?ウチ、マジイケてっしょ?」
ギャルコーデ。もちろん超絶美人だけど海奈さんにチャラいのは似合わねぇぇぇ!
「海奈さん、これ着てみてください!」
俺がオススメした服は…
「有澄きゅ〜ん、私かわいい?何か言ってくれないとぴえん🥺」
地雷コーデ。しかもめっちゃ露出激しいやつ。
「有澄くん、これスカート短すぎません?」
「なんならもっと短くてもいいですねぇ」
おっと、鼻血出てた。
結局、海奈さんに一番似合いそうな清楚系コーデを購入。
俺は、あんまりオシャレに興味ないので部屋着を購入。
あ、姉ちゃんも何か買ったみたい。
「姉ちゃんはどんな服買ったの?」
「これだよ」
姉ちゃんの持ってる袋には、さっき海奈さんが試着したギャルコーデと地雷コーデが入っていた。
「これ、姉ちゃんが着るの?」
― 第7話に続く ―
〈 キャラプロフィール 〉
名前 神薙有沙(かんなぎありさ)
年齢 24歳
誕生日 3/3
身長 160cm
職業 受付嬢
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます