『宇宙の窓』 中の3

 

 すると、巨大スクリーンに、さらに巨大なお顔が浮かび上がったのです。


 『こちらが、卑弥呼さまになります。』


 画面をみなさんにお見せできないのは、非常に残念であるが、若い時代ではなかった。


 『おー! すごいなあ😅 で、何処に住んでいたのですか?』


 『住まいは、不定です。支持していた各地を船、島、で渡り歩いていました。そういう、約束だったのです。老後とは、そうしたものです。その代わりに、鏡とか刀とか、各地に持っていっていました。』

 

 『しま?ふね? なんだそれは。自分でもって回っていた? では、邪馬台国はどこにありましたか?』 


 『その名前のくには、ありません。』


 『聞き方がわるかったのですね。後々の世に、邪馬台国として知られる、中国の歴史書三国志に記述されたくにです。』


 『それは、つまり、これです。』


 ば〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️ん。


 『で、でたあ。』


 『なんだべ、これは。』


 ちばかぶらさんも、仰天したのです。


 『島だ。』


 『これは、動く島です。早く言えば、船です。川を遡ることも可能であります。』

 

 『弥生時代後期に、こんなもん、作れたのですか?』


 『弥生時代を甘くみてはなりません。いつの世にも、超天才はいたのです。卑弥呼さまは、超天才の弟さんや技術者集団だけを引き連れ、各地を巡りました。こんなの見せらせたら、神様の使いと思われます。しかし、軍事力もあったのです。島には、大砲の元祖もありました。硬軟使い分けて、時節柄も有利に働き、支配する範囲を、広げておりました。』

 

 『移動していた?』


 『そうです。概ね、九州北部から、瀬戸内海に沿って近畿各地を。遠出することもありました。従って、その位置は不確定です。』


 『うんだべなあ。確かに、でかい町を載せてるわけでもないだ。でんも、この島は、いま、どこに、あるだ? どうやって、動くだ?』


 『その後、ヤマト政権と戦い、瀬戸内海に沈没しました。これが、その残骸です。』


 『そりゃ。さっぱりわからんよ。』


 『長い年月で、崩壊していますから。』


 『しかしだ、こんなもん、だれが、作っただ?』


 『それは…………』


 世界コンピューターさんは、さらに話を続けたのである。



    🙊ミナ,ウソデス









 


 

 

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