『宇宙の窓』 中の1


 ちばかぶらさんは、その小ぶりな地下基地を案内して回りました。


 『この部屋は、おふろとおてあらいと身体検査と病院を合体させたようなものだべ。』


 『な、なんでしょう。それは?』


 『おらも、さっぱりわからないべな。しかし、ここで、光のシャワーを浴びると、さっぱり綺麗になるんだべ。さらに、足や頭とかが痛かったりしても、直ぐ良くなるべ。お手洗いも解消。残りはないべな。』


 『なんと?』


 『まあ、やってみるとわかるよな。え、つぎに、こちら。』

 

 ちばかぶらさんは、ついに、例の部屋に、やあましんさんを、案内したのです。


 『ここが、宇宙の窓だあ。』


 『天文台れすか?』

 

 『ま、そうれもできるべな。しかあし、もっと、過激というか、激烈と言うか。宇宙の歴史の現場の全てを見ることができるらしいのだあ。名前ら、おらが、付けたんだべ。ふん!✌️』


 『それは、すごい。ほんとに?』


 『おいらは、料理のことは詳しいが、歴史はだめよ。しかしだ、おらは、みた。世界初の、うどんができる瞬間を。世界初の、パスタができた瞬間を。あれは、すごかったあ〰️〰️。感動した。ま、しろとには、難しいべかなあ。』


 『はあ〰️〰️〰️😦 まてまて、ならば、ひみこさんの姿とかも見えるのかな?』


 『ひみこ? きなこ、の仲間か?』


 『いや、伝説の邪馬台国の女王さまですよ。いまだに、正体がわからないし、どこにいたの、かも、まだ、確認できません。居なかったと言う人も居ます。居ないものは、探しても見つからないが、それらしき何かが居たらしき証拠は、あちこちに出てくるんですが、どうしてもはっきりしない。ぜひ、試しにやってみたいな。』


 『どんぞ、どんぞ。ひみこでも、きなこでも、でんこでも。』


 『どうしたらいいのですか?』


 『ああ、ただ、お尋ねすれば、よいのれす。最初に、お尋んもうします。とか、なにか丁寧なことばを入れると、機嫌がよいみたいだべな。』


 『機嫌が、ですか。』


 『うんだ。機嫌をそこねると、怖いみたいだあ。』


 『はあ………では、あー。宇宙の窓さん。お尋ねもうします。邪馬台国のひみこさまとは、誰なのか、その、真実を教えてください。』


 『ぶわ〰️〰️〰️〰️〰️😦ん。』

 

 と、大きく響く、まるでMRIの中に居るみたいな音響が、ふたりを取り巻いた。


       😱


 

 

 (MRI怖くないです。じっと寝てるだけ。ちょっと、やかましいけど。怖いのは結果。)






 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る