学校一のイケメンが俺のハーレム化計画を邪魔してくる

第37話お嬢様の短冊

俺は十川の短冊を見ていた

「なあずっと世界が平和でありますようにってやはり紛争に巻き込まれて女の子を見殺しにしたからか」

「ええそうですわわたくしはもうあんな気持ち誰にも味わってほしくない」

世界平和を掲げるにはそれ相応の理由があるってこと

「でもこんな紙切れに願いを書いたところでなにか変わるとは思っておりませんわ」

「まあ短冊は決意表明みたいなものだからな」

「でしょだから世界が平和になるようにわたくしはなにかやろうと思うのですわ」

「へえじゃあなにやるの？」

「そうですわね……ひとまず地雷を全て失くしますわ」

「いやいやむりだろ」

「ええむりですけどそこで諦めてしまったらいやです」

「荒唐無稽な話しでも諦めるのはいやだってことね」

俺の彼女ながらカッコ良すぎる

「それにわたくしは二次元のお金持ちでしてよ現実では無理なことも全てを叶えることが出来る」

「あはは確かにメタいけど事実ではあるな」

「でしょだからわたくし地雷をなくせるように努力をしますわ」

もしかしたら十川は世界中を旅しながら世界平和に貢献するそんな旅人になっているのかもしれない

本当にそうなったらいよいよヒーロー染みてくるな

でも世界平和って子どものような夢だけどリアルを知ったからこそ叶えたい

そんな願い事であることを俺は知っているからこそ十川らしい願い事だなと思うのだった

「ねえそんなことを聞くあなたの願い事こそどんな願い事なのよ」

「俺の願い事はりんちゃんや十川みたいなすごい願い事じゃなくて普通の高校生の願い事だよ」

「そんなじらされたら余計に気になりますわ」

「あはは分かったよいうね夢が見つかりますように」

「……それはなんというか普通ですわね」

「でしょ俺はさ幼馴染みとの約束を守るために生きてきたそして願いはもう既に叶え終えたんだよ」

「どんな約束なんですか」

「幼馴染みと分かれたときに忘れられないぐらい魅力的な人間になるって約束をしたんだ」

「それで学校一のイケメンになったのですね」

「うん元だけどねでも一応幼馴染みは覚えていてモテるぐらいにはイケメンなわけだぜ」

「ええ頑張ったんですね」

よしよしと頭を撫でられて思わず俺は後ろに飛ぶ

「あはは猫みたいでしたよ」

「うるさいないつもと逆だからビックリしたんだよ」

「たまにはこういうのも良いでしょ」

「まあなあとハーレムを作りたいってのもあったな」

「いやそれはダメですよ」

「やはり一途じゃないのはいやだよな」

「林道啓介があなたをおとそうとするのは受け入れたでしょ」

「あれ？じゃあどういう」

「わたくしじゃない別の誰かを選ぶのが一途じゃないっていうならそれは別に良いです」

「ああ」

「でもたくさんの女の子と一気に付き合うのはわたくしだけじゃなく他の女の子にも失礼です」