第29話願い事

俺はなぜかりんちゃんに相沢十川と付き合うようにお願いをされる


「どうしたんだ前言ってただろ男を信用してしまって相沢十川が襲われたんだってならさ男を信用するな」


「あなたは努力して信用を勝ち取ると言ったでしょその言葉にウソがないなら相沢と付き合ってください」


「いやそれとこれとは違うだろ」


「ぼくはあなたなら任せられると思ったんです」


「どこら辺にそんな要素があったか?」


「信用をされるために努力をすると言ったところです」


「そんなこと誰でも言えるだろ」


「普通の人はそんなに覚悟が決まっていないと思いますよ」


「ああそうかい」


「だけどまたあの時みたいなことにはなりたくないからお願いがあります」


「ふうんならどうするんだ」


「ぼくと二股をしてください」


「は?」


「だってぼくがずっと二人のとなりにいたら相沢を傷つけることはないでしょ」


「いや傷つけるだろ」


「なぜですか」


「恋人に二股されたらいやだろ」


「そうですけど」


りんちゃんのまわりにはしょんぼりしている雰囲気が漂っていた


「まあだからよ二股はしないけど相沢十川と付き合うって話しは聞くよ」


「えっ本当に?」


「でも相沢十川とは付き合わないからなもしも相沢十川本人が告白をしてきたら話が変わってくるけど」


「うん分かってる」


「それで今の状況を克服したいから誰かと付き合ってほしいのか」


「うんそうだよだからぼくはきみがいいあのまま相沢が心の傷を残したまま死んでほしくない」


「そうかいだが俺はそんなに傷ついてるようには見えないな」


俺はチラリと相沢十川を見る


楽しそうに笑っていて心に傷があるなんて思えない


「いや傷ついてるよだから男だと思うようになったんだから」


「まあそうなんだけどよそれじゃあ心の傷を癒せば良いんだろなら行ってくるよ」


「どこに?」


「もちろん相沢十川のところに」


「えなんで」


「いや好きになってもらえるよう努力する」


「でも付き合わないと言ってたじゃん」


「話しをしてて気持ちが変わったそれに今日は七夕祭りでいつもとは違うことをしても良いだろナンパとかね」


めちゃくちゃかっこいいポーズとイケボでそう答えたら


「なんですか急にダサいことをして」


「いやダサくないから」


「自覚がないんですね」


「やめて可哀想な目で見ないで」


俺は相沢十川の隣に行く


「おい祭り楽しいか」


「おうだから呼んでもらえて良かったよありがとうな」


「いや俺じゃなくてりんちゃんが七夕祭りにいこうと口にしたんだだから俺じゃなくりんちゃんに感謝しなよ」


「もうそんなこと一度も口にいわなかったのに」


「まあ言いたくなかったんだろ」


「ええそうですね……あれそういえばけいくんにはフルネームじゃなくちゃん付けですよね」


「ああそうだな」


「もしかして恋人だからですか?」


「え?……いや違うよなんとなくで呼んでる」


「なんだか変な間がありましたよね」


「いやビックリしたから」


相沢十川は俺をいじってくる


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