第26話自分なりの努力

俺は俺なりの決意の言葉を口にする


そして、りんちゃんはその言葉を受け入れた


自分なりの努力をするとそう決めたのだが


「ほらほら急ぎなさい」


「俺に命令するんじゃねえ」


俺はりんちゃんに働かされていた


「洗濯できてないわよ」


「なんで手伝いなんてさせているんだよ」


「あなたが言ったのよ自分なりに努力して認められてみせるって」


「自分なりに頑張ると言いはしたけど手伝うとは言ってない」


「言い訳はみっともないですよ」


「そうだがなんかおかしくないかな」


「おかしくないです」


「お菓子食いたいです」


パシッと無言で叩かれる


「なにすんだ」


「急にふざけ始めるからです」


「それはそう」


「なんですかもう一回叩かれたいんですか」


「いやマジで痛かったから遠慮しとくわ」


「そうですかそれでは口を動かしてないで手を動かしてくださいね」


「はあめんどくさ」


「あとこの服を着てください」


そういって渡された服はりんちゃんが着ている執事服と同じ服だった


「わざわざ執事服を着るのかよ」


「ええ形から入ってもらおうかと思いまして」


「そうかいまあ着てくるよ」


俺はアニメの執事が着るような黒と白を基調とした執事服を着る


「それでここからなにをすればいいんだ」


「僕の言ったことをやってもらえば良いので」


「分かった」


俺は執事として相沢十川に支えることになった


「ほらよこれでいいか」


「ええ良いと思いますよ」


「てきとうかよ」


「あははまあ良いでしょ」


「良くないが」


「だってホコリひとつありませんしキレイ好きなんですね」


「そうかあ?」


「ええそんなこと出来る人あまりいませんよ」


「だって一応執事なんだろならきちんとやらなくちゃ」


「責任感が強い人なんですね」


「ああ確かにそうかもしれん」


「あはは認めるんですね」


「そうだな」


「むう急に僕と話すの雑になってませんかいやになったんですか」


「そういうわけではないよ」


「あとそうです七夕祭りを一緒に行きませんか」


「急にそんなことどうしたんだ」


「いえ単純に一緒に行きたいと思ったんですダメでしたか」


「いやダメなわけない嬉しいよ」


「そうですかなら7月7日の七夕祭りに相沢も含めて三人で行きましょうね」


「……あのさ呼びたい人があと二人いるんだけど呼んでも良いか」


「ええ良いですよ」


霧雨苺と如月三久も呼んで五人で七夕祭りに行くのだった


俺はこの七夕祭りで五人の誰かに告白をされて付き合うのだがその誰かとはいまはまだわからない


「好きです付き合ってください」

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