第23話執事

「へえ確かに俺様と違うな」


「ああそうだろう」


俺の息子をガン見してくる相沢十川


なにをやっているんですかね俺って


「うむなんだか最初に見たときと比べるとなんだかでかくなってないか」


「いやあどうなんですかね」


そりゃなるやろこれでならなかったら男やないもん


「まあよいわそれじゃあ俺様は部屋に戻るからお風呂に浸かってくれ」


「おう分かったよ」


俺はそのままお風呂に入り湯船に浸かりながらゆっくりしていた


なぜ女であること知らず男であると思っていたのか


うむなにかありそうだな


メイドに聞いてみるか


そう思い俺はお風呂から出た後にメイドさんに話しをしてみることにした


「なあ相沢十川って女であることを知らなかったみたいなんだがなにかあったのか」


「いえ最初は普通の女の子でしたよ」


「ならなんで今は男だと思っているんだ?」


「わたしからなにか言えることはありませんが昔からいつも一緒にいる執事ならなにか知っているかもしれませんから聞いてみるのはどうですか」


「それじゃあ案内をしてもらえますか」


「ええ」


メイドに執事の部屋まで案内をしてもらう


案内をしてもらった部屋には一人の男性がいた


短い綺麗な黒髪を持つ男性は執事服を着て椅子に座りながら本を読んでいた


しばらく本を読んでいたが気づいたみたいでこちらを見てくる


そして、本を閉じて椅子から立ち上がる


「あれ?どうしましたか」


「いえこちらのお客様がお嬢様について教えてほしいと言われまして」


「そうですか良いですよ僕の知っていることなら教えて差し上げます」


「ありがとうございます」


「それではわたしは失礼しますね」


「助かりました」


メイドは扉を閉じて部屋から出ていく


「それで質問というのはなぜ相沢が自信のことを女だと思っているのかですか」


「分かるんですね」


「ええ相沢への質問は同じですからね」


「主従関係でも呼び捨てなんですね」


「ええ僕たちは友だちみたいな関係性ですからね」


「良いですねあと質問は俺以外にもした人がいたんですか」


「ええいましたよ」


「その人たちは」


「そもそも僕は答えませんでしたよ」


「追い出したんですか」


「いえお嬢様のことを変な目で見ていなければ教えますからそれを証明してもらいます」


「それってどういう意味だ」


「僕はいつもお嬢様を守るために男を演じていますが同時に女として守る必要も出ます」 


「どういうときに必要なんだ」


「男として守るときは暴力で女として守るときは誘惑で守っております」


「なるほどね」


「そうだ自己紹介をしてませんでしたねまあでも必要ありませんか」


「それはどういう意味だ」


「この家から追い出されるからですよあなたは」


「それは困るな」


「そうですかでは特別に教えますと僕の名前は林道啓介(りんどうけいすけ)です」


「俺の名前は山村凪だ」


「ええ知っております」


「調べられてるってことね」


りんちゃんは裸になって俺を誘惑してきた


りんちゃんの体には板があった


それでも並大抵のアホどもなら興奮するだろうが俺はここにいないといけない理由があるんでな

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