第21話恋愛頭脳戦?
俺が自動販売機でジュースを飲んでいたら
「ここって料理ができるんですよ」
「へえそうなんだ」
「クッキー食べますか」
「え媚薬もるきか?」
「いえもりませんよ」
「そう?ならいいけど」
「それでクッキーを食べたら感想を言ってくれませんか」
「分かったが感想はうまくないからな」
「良いですよ好きな人に食べてもらいたいだけですから」
「ゴホッ」
俺は飲んでいたジュースでむせてしまう
「どうしましたか?」
「いや恥ずかしくないのかよ……その好きとか」
「別に気にすることはないと思いますが」
真顔でそう返されてああ俺しか気にしていないのだと分かり少しだけいらっとくる
「ああそうですか俺しか気にしていなかったみたいです気にしないでください」
「どこか怒っていませんか」
「怒っていませんが」
「いやでもほっぺたが膨らんでますよ」
「怒るとほっぺたが膨らむって漫画かよ」
「小説です」
「うるさいわ」
「うるさくないです」
「分かったよ認めます告白をされたこと俺しか気にしてないみたいだからいやだったの」
「だってこれがあなたに告白をしたの二回目ですから……でもそんなに気にしてくれるのは嬉しいです」
「くう絶対にメスにしてみせるからな」
「メス?ああぼくよりも先にデレデレにしたいんですね」
「ああ悪いかよ」
「いえ良いですよまあぼくがデレたところで既に女としての格好を二回も見せましたし変わらないと思いますが」
「それでも俺は惚れさせたいんだ」
「うふふそうですか」
嬉しそうに笑う彼女を見て俺はからかわれたように感じて悔しかった
「それではクッキーを作りますので」
「おう楽しみにしとく」
「ええ楽しみにしててください」
待っているとチョコクッキーがお出しされる
俺はチョコクッキーをたべる
「甘くてさくさくの食感でえっと……これ以上感想が思い浮かばないが美味しかったぞ」
俺はなにかはなそうと思ったが語彙が足りず話すことができなかった
「えへへそうですかそんなに考えてくれるなんて嬉しいです」
「……くそなんか手のひらで転がされた気分だよ」
「あはは楽しいです」
「俺をからかうのがか」
「ええそうですよ」
「ああそうかい」
俺と彼女の恋愛頭脳戦と呼べるほどに遠回りでもなければ普通の恋みたいにストレートでもない
そんな恋愛が俺たちの恋である
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