第15話結婚の約束
俺がまだ幼稚園児ぐらいの頃だ
「ぼくと大きくなったら結婚をしてください」
「はい」
そんなすぐに忘れてしまうような約束をした
俺はそのときはめちゃくちゃ大切な約束だった
だが大きくなるにつれて忘れていき如月三久との約束の方が記憶に残ったことで自然に忘れた
そのはずだった
まさかの結婚の約束をした女の子が俺の前に現れた
その女の子とは茨﨑百合
俺のことを霧雨苺とのカップリング良すぎとか言っている腐女子である
その事に気づいたのは俺が茨﨑百合を助けに行ったときである
茨﨑百合の見た目はピンク色の髪にメロンを持つロリな女の子
「逃げるぞ」
「いや逃げるんですか」
「だって三人も庇って戦えるかよ」
「前二人を庇って戦ってたじゃない」
「それは霧雨苺が助けてくれたからそれに相沢十川も戦ってくれていたしそれに番長相手だぞ」
ムリムリ戦えるわけがないそう思って逃げる俺を追いかける番丸研磨たち
「あのさこんなところで言うべきか分からんが茨﨑百合って昔俺と会ってる?」
しばらく彼女は黙ってしまうがやがてこう口にする
「うんそうだよ我は昔結婚の約束をした女の子だよ」
「やはりそうかい」
「推しとファンの関係になったから余計に我のことなんて忘れていると思ったのに」
「いつから分かってたんだ」
「最初からですよ腐女子になったのも他の人と付き合っていると思った方が自分の気持ちを忘れることが出来ると思ったから」
「忘れる必要ないやろ」
「え」
「俺の恋人の一人になったら良い」
「は?」
「……いやなんでもないです」
やはり女子からしたらダメだよねハーレム
「よお待たせたな」
「おっす」
霧雨苺と相沢十川の二人が助けに来てくれた
「ふう助かったわ」
くるりと振り向き三人の女の子を後ろに隠して俺たちはヤンキーに立ち向かう
霧雨苺はヤンキーの拳を滑らせる
そして、その動作のまま腹を殴る
相沢十川はヤンキーの顔面を掴み無理やり地面にめり込ませる
そのまま足を掴み三周ほど振り回して放り投げる
ヤンキーは声にならない叫び声をあげて飛ばされる
この行動だけで10人以上はやられたな
そういうやり方もありやな
俺は番丸研磨のキンタマを掴みかける
「男ってのはお互い苦労するよな」
「おおいやめろこんなことをしたらただじゃすまないぞ」
「ならさお前たちがいじめてたやつにも助けてくれと言ったらやめてたのか」
「それはくっくそがあ」
諦めて俺に拳をふるおうとしてきたのでキンタマを掴む
悶絶をしている番丸研磨にキンタマを掴んでいない手で顔面を掴み膝で攻撃する
「さてとこれで終わりかな」
俺たちはヤンキー全員を倒して血まみれ姿になっていたのだった
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