第12話二人の約束

この話は僕がまだ小学校1年生の頃の話だ


僕は冒険をするのが好きだった


「危ないから降りてきなさい」


僕が木登りをしていると父親に怒られる


そんないつもどおりの日常


僕が木と木を乗り移っていき最終的にたどり着いた場所は病院だった


「ねえあなたの名前は」


「僕?僕の名前はね山村凪って言うんだ」


「なんでこんなところにいるの怒られちゃうよ」


「そりゃなんでかな」


「あはは面白い人だね」


「そうか?」


「だってなんでこんなことをしていたのかも分からないぐらい夢中になっていたんでしょ」


「まあそうだな」


「なら羨ましくて面白いなあとも思うでしょ」


「確かにそうかもしれないな」


「でしょにしし」


「ならさきみこそどうしてこんなところにいるの」


「わたし?わたしはね体が弱いからここにずっといろと言われているの」


「そうなんだならさ出てみないか」


僕は手をのばす


「ダメよ怒られちゃう」


「良いじゃん僕も一緒に怒られるからさ」


「そう?なら分かったわたしも行く」


「あとさそういえば聞いてなかったけど名前は」


「わたしの名前はね如月三久って言うの」


「そうなんだ」


僕は如月三久の手を掴む


そして如月三久をお姫様抱っこして木と木を乗り移っていく


「なあ最高だろ」


「うん風が気持ちよくて最高」


「こういうことを僕がたくさん教えてあげるからさ楽しみにしとけよ」


「うんわたし楽しみにしているだからたくさん一緒にいてね」


「ああ一緒にいてやるよ」


この後僕たちは怒られたでも楽しかった


それは如月三久が怒られている間も嬉しそうだったから


俺たちが一緒にいるって約束は如月三久が病気を直すために外国に行ったことでなくなった


「なんでだよ一緒にいるって言ってくれたじゃん」


涙を流しながら僕は如月三久との別れを嫌がる


その反対に如月三久は笑顔だった


それがいやだった


「なんで嬉しそうなんだよ」


僕は涙を流してほしかったなのに笑顔だからいやだった


「だってわたしまで涙を流したら別れたくないって思っちゃうから」


僕たちは涙を流しながら抱き合う


こうして僕は俺に変わった


強くなると心の中で誓い一人称から変えたのだ


「ならさ俺と約束をしてくれ」


「どんな約束をするの」


「忘れてしまっていても思い出せるぐらい魅力的になるっていう約束だ」


「うん分かったならわたしと約束して指切りげんまん約束やぶったらこの世界壊す」


「……いやいやこんな約束のために世界を壊したら何回世界がやり直し系しないといけないんだよ」


「だって破られたくないんだもん」


「大丈夫だよ絶対に俺は君の隣でいられるぐらい強くてカッコいい男になるよ」


「それじゃあわたしもあなたの隣でいられるぐらいの女になってみせる」


こうして俺たちは改めて約束をするのだった

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