第11話修羅場

俺は修羅場に巻き込まれてしまうこととなった


霧雨苺と一緒にゲームを買いに行くと言う若干デートに似たことをした


そしてその姿を見て如月三久が付き合っているのにデートをしないでと怒られる


もちろん俺は付き合ったことがない


俺は如月三久の矛盾する行動に戸惑いが隠せない


「いつからそんなことを思っていたんだよ」


「なんのことですか?」


なにをいいたいのか分からないみたいな顔で質問をしてきて俺は戸惑ってしまう


幼馴染みは有名女優でヤンデレストーカーでした


そんなこと考えたこともなかった


でもそうだあの約束をしたときだって


俺が如月三久と仲良くなったのだって


全て如月三久が寂しくならないためだった


そんなことを思い出すのだった


「ねえ戻ってきてよわたしなんでもするからさ」


「困っているみたいだしあまり迫るのは良くないと思うよ」


そういって霧雨苺が俺を庇ってくれる


「あなたは黙ってて泥棒猫」


「うん?ああぼくが山村のことを好きだと思っているの」


「ええそうなんでしょ」


「うんそうだよすきだよだからね邪魔をしないで」


霧雨苺は如月三久を睨むように立ちはだかる


「なんでよ」


俺はケンカをしようとしていた霧雨苺を止めて如月三久の前にたつ


「如月三久あのさ好きでいてくれていたのは嬉しい」


「でしょなら」


「でもこのやり方は好きじゃない好きな人が他の人と仲良くやっていても良いじゃないか」


「なんでよ」


「そもそもなんで俺なんだ他にもイケメンはいるだろ」


「だってわたしあなた以外いないんだもん本当のわたしを受け止めてくれる人」


「やはりそうなんだな」


「なんの話だ」


「ああ話しておこうか」


俺は不思議そうな顔で尋ねてくる霧雨苺に俺の過去を話す


俺と如月三久を語る上で絶対に外せない二人の過去


それは辛くて悲しくて忘れてはいけない大切な過去


「でもここだと人通りが多いから少し離れるか」


「ええそうしましょうか」


「分かったわ」


俺たちはカフェに移り話をし始める


この話は俺たちの関係を変えたあの約束をする少し前の話だ

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