第10話ファンクラブ

デートをしていたら


俺のファンクラブ会長 椎名 結香(しいな ゆいか)と霧雨苺のファンクラブ会長 柊目高の二人に出会う


「意外だよな二人とも交流があったなんて」


「推しとファンが似ると言うやつですね」


「確かにな」


そして、もう一人茨﨑 百合(ばらさき ゆり)がいた


「茨﨑百合ってファンクラブに入ってたか」


「いえたしかぼくたちのカップリングを応援している人だったかと」


「ああBLカップリング好きか」


「まあぼくって男ではなく女なんですけどね」


「あはは」


「なんで笑っているんですか」


急に冷たく言われたから驚いてこう口にする


「いや笑ってはいけないのかよ」


「そういうわけではありません……あと冷たいと思いましたか」


「なんでそんなことを聞くんだ」


「意外かもしれませんが氷の王子と言われているようなので」


ああそういえばなぜか俺に対してだけはその雰囲気がないからそこで人気が出たんだよな


学校1のイケメンにしかデレない氷の王子ってことで


「でもよたまにファンサービスするじゃん」


「本当かいできていると思うかい」


「俺はそう思うけどな」


「そうかならよかった」


「ああ気にしてたんだ……でもそんなに気にすることでもないと思うけどな」


「それはどういう意味だい」


「だってファンになってくれている時点で好きでいてくれているってことだろ」


「まあそうだね」


「ならさ素のままの自分を受け入れてもらえばええやん」


「でも僕はファンの気持ちに答えてあげたいからさ」


巣のままの自分を受け入れてもらうか周りが求めている自分を演じるのか


それは人それぞれの考え方によるものだろう


「そうかならなにも言わないよ」


「うんあとさ結局ぼくたち喋るのやめられなかったね」


「確かになまあでも」


俺は周りを見渡す


「もういなくなってくれているみたいだし気にしなくてもええやろ」


「そうだねでは行こうか」


俺たちはゲームを買いに向かう


「それにしてもなんだか時間がかかった気がするな」


「まあまあそんなことを気にしていても時間の無駄だよ」


そして俺たちは目当てのゲームを買って家に帰ろうとしたのだが


「よく考えたらどっちの家でやるよ」


「そうだなあ」


如月三久が目の前に現れる


「おお如月三久じゃんこんな街中で変装をせずにいたらヤバいんじゃないか」


「ねえそんなことよりさわたしその子のこと知らないんだけど教えてもらえるかな」


「言わないといけない?」


「逆になんで言わなくても良いと思うの」


「そりゃ言う必要性が感じないからな」


「なんでわたしと恋人のはずじゃん」


「はあなにいってんだよそれに前電話をしたときは好きだと思われるのがいやみたいなことを言ってたし」


「それは有名女優としてあまりそういう噂を作りたくないから」

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