第8話お嬢様の苦難

相沢十神は女として育てられていた


でも跡取りとなる男が生まれず男としていきることとなった


だが突然女として生きていたのに男になれなんて言われていやじゃないやつなんていないだろ


それに大切な人を守ろうとしてそれでも守れなかった弱い自分がいやだった


強くなりたいそんな時に読んだ漫画が不良漫画だった


強くなりたい気持ちと跡取りとしての葛藤が混ざりあい


その結果グレた


典型的なお嬢様タイプがケンカをするのが好きな俺様系タイプに変わったのである


だけど元々お嬢様のため弱いのである


いつもどおり不良に襲われている人を助けに入ったがおもったよりも強く負けてしまった


そんなときに山村凪と霧雨苺の二人のイケメンに助けられたことにより二人の追っかけとなるのだった


「おいなんだごら」


「はいパンです」


「パンですじゃないんだわなんで俺に渡しに来ているんだと言っているんだ」


「不良と言えばパシリだからです」


「誰が不良だ誰が」


「山村凪さまです」


「やめろ俺の悪評が広がるだろうが」


「なぜですか不良はカッコいいじゃないですか」


純粋な目で訴えかけてくる相沢十神に負けてしまう山村凪


「分かったならお金をやるから何円だ」


「言いません」


財布からお金を取り出そうとしていた山村凪はなに言っているんだみたいな顔で相沢十神を見る


「なぜだ」


「パシリにお金はいらないからです」


そもそもお嬢様なのでお金の価値がわからないのである


ファンタジーなお嬢様なのである


「いやあげる絶対にあげるから」


「いりません絶対にもらいませんから」


相沢十神と山村凪は取っ組み合い


その結果山村凪が相沢十神を押し倒す体勢になるのだった


「おい待て待て」


なぜ山村凪がここまで慌てているのか


その理由は押し倒した体勢からないはずのものが見えたからである


「どうしたのですか」


相沢十神はそんなことつゆしらず


不思議そうな顔で山村凪を見つめる


だが山村凪はもうそんなことどうでもよかった目の前に広がる光景に目がいってしまうのである


?が頭の中に広がっては消え広がっては消えを繰り返す


そして考えることをやめた


押し倒す体勢から起き上がり千円を渡すのだった


「いらないといっているでしょうが」


「いやこれはパンではなくメロンのお金だから」


「……メロン?なんの話しですか」


「ああいや気にしないでくれ」


ここまで読んでくれた人ならなんとなく分かっているだろうが


山村凪はイケメンでありながら女体の免疫がないのである

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