第7話ガチケンカ

「俺様の邪魔をするんじゃねえ」


授業が終わり昼休みの時間になって廊下を歩いているとそんな怒号が聞こえてきた


驚いて怒号のした方に走っていくと一人の男性が複数の男性に囲まれているみたいだった


一人の男性は女性を庇っているようだった


庇っている方の男性の見た目は金髪で耳と唇にはピアスをしていて見るからに不良の見た目だった


ヤバイあれは関わり合わない方がエエな


そう思い周り右をしようとしたのだが


「誰か助けて」


小さな声で女がその言葉をこぼしたとき俺は襲っている男どもの顔面に後ろから拳を打ち付けていた


「お前は学年一のイケメンだと言われていたのは一ヶ月でそのあとは学校一のイケメンの腰巾着と言われている男じゃないか」


「ご説明どうも」


俺は拳を腹に打ち込む


「くそがなにしやがんだ」


そういって俺を襲ってくるクズどもの拳を受け止めて男どもを投げ飛ばす


俺は前髪を上げるそしてかっこよくこの言葉を口にする


「雑魚は黙って逃げな」


内心はめちゃくちゃ怖い怖いと思っているがバレたくないのでヤバイヤバイどうしようと思っている


そんな時に彼はいや彼女は現れた


「なにしてんだ」


霧雨苺が駆けつけてくれた


俺が困っているときに助けてくれる


ああカッコいいイケメンだな


俺とは違う


そう思い俺は下を見そうになるが


「なにしてんだ行くぞ」


霧雨苺が伸ばしてくれた手を俺は手に取り男どもを倒すのだった


俺はポケットに手を突っ込み


「ふっ雑魚が」


「やめなすごい弱そうだから」


「だってカッコつけたくなるじゃん」


「無理です似合わないから」


「なんでや」


俺たちがまるで男友達みたいにやっていたら肩に手を回して笑い合っていた助けた女性から感謝をされる


「助けてありがとうございます」


「気にしないでくださいそれに一番は俺たちが来るまでずっと戦ってくれてた」


ボロボロで今でも倒れそうな男に目を向ける


ボロボロで分かりにくいが相沢 十神(あいざわ とおか)っていう隣のクラスメイトの人かな


「相沢十神さんありがとうね助かったよ」


「別に俺様はなにもやれなかったし」


「いや俺たちは助かったよ」


「ああそうかよそんな分かりやすい褒め言葉は言われても嬉しくないね」


「そうかいじゃあね」


「お疲れさまじゃあね」


俺たちは相沢十神さんと女の子二人に手を振りこの場所をあとにするのだった


「なあなあカッコ良かったよな」


「さてね」


「なんだよつれないな」


俺は霧雨苺を安心感を持っていたことに気づき少し嬉しく感じた


だがそれと同時に霧雨苺を女だと思わなかったことが本当にこれで良かったのかと思うのだった

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