第5話転校生

「もう既に知っているやつがいるかもしれないが今回このクラスに新たなメンバーが加わる」


ガラガラと扉が開けられて教室で騒いでいた生徒たちが一斉にそちらを向く


開けられた扉から現れたのは如月三久だった


ただしなぜか男装を行っていた


如月三久のことを知っている人はもしかしてと言ったりさすがにないだろといったり騒ぎ始める


如月三久のことを知らない人は知っている人になんで騒いでいるのかと聞く


そんな生徒たちを大声を出して先生が黙らせる


「では紹介をよろしく頼む」


「はい私の名前は如月 快斗(きさらぎ かいと)って言うよろしくな」


「質問があるやつは挙手して質問をしな」


何人かの生徒が挙手をして如月快斗が当てる


「如月三久さんに似ている気がするんですけど如月三久さんとの関係は」


「ああ如月三久ですか私の姉ですね」


「なるほどありがとうです」


他の生徒がいくつかの質問をしていたがそんなことはもう俺の中ではどうでも良かった


いやいやたしか如月三久に弟なんていなかったぞ


俺はチラリと如月快斗を見る


やはり現実に如月三久に似た男がいる


まさか如月三久が男装をしているとは思えないし弟だと言われるほうが信じることが出来る


そのあと転校生の紹介は一通り終わり


俺は霧雨苺と話しをしていた


「転校生が来たんだってね」


「ああ如月三久に似ているやつだったよ」


「へぇ兄か弟?」


「ああ弟だったよ」


「ふぅんでも納得言ってないみたいだね」


「ああ俺は弟がいるなんて聞いたことがないからな」


「まあ幼馴染みでも隠していることの一つや二つぐらいあるでしょ」


「それは確かにそれもそうかもしれないな」


如月快斗が話しかけてくる


「ねえ二人ともなんの話をしているの?」


「ああ転校生の如月快斗きみの話をしていたんだよ」


「ふぅんそうなんだあっそうだあと山村凪くんだよね姉からよく話しは聞いているよ」


「えっそうなのかなんだか照れるな」


「この人が転校生の」


霧雨苺が質問をしてくるので答える


「ああ転校生で如月三久の弟の如月快斗だってよ」


「やあ始めましてぼくの名前は霧雨苺よろしくね」


「はいよろしくお願いします」


霧雨苺と如月快斗の二人は握手を交わすのだった


俺は如月快斗に質問をする


「如月三久から弟がいるなんて聞いたことないんだけど会ったことあったかな」


「私は体が弱くて部屋から出ることが出来なくてね」


「そうなのかなら今大丈夫なのかよ」


「うん大丈夫だよ心配をしてくれてありがとう」

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