第4話久しぶりの対話

俺は霧雨苺と分かれてから家で筋トレをしていた


ぶっちゃけゲームとかしたい


でも今日やるって決めた量までやらなくちゃ


それにあんなことを言われたあとだからな


俺は筋トレをしながら霧雨苺に言われた言葉を思い出す


「山村のことをぼくのお婿さんにしてみせるから」


俺が霧雨苺をお嫁さんにするか霧雨苺が俺をお婿さんにするかの勝負


俺は負けたくないからデレてもらうために鍛える


スマホの着信音がなり俺はスマホをとる


相手は如月三久だった


「やあ久しぶりだね」


「……いやなんで俺の電話番号を知っているんだよ」


「あははだってわたしが凪くんの両親に聞いたからね」


「そうかよそれでなんの用だ」


「いや久しぶりに話しがしたかっただけ」


「そうか」


普通に嬉しかったけどバレたくないから出来るだけいつものテンションで答える


「でもいつもどおりで安心したよ」


「どういう意味?」


「単純に有名になったから変わってたと思ったらインタビューで俺のことを語ってくれてたらしいじゃん」


如月三久は声を震わせながら質問をしてくる


「待ってもしかしてわたしが約束のおかげで頑張れたと言ったの知ってるの?」


「うんそうだよ」


如月三久が声にならない悲鳴を上げる


「いやあ見ないでお願いだから」


「見てしまったので無理です」


「なんでそんなに冷静なのよ」


「なんでそこまで見られるのがいやなのか分からないぐらいだし」


「わたしが凪くんのことを好きみたいじゃん」


……いや待てそういうことか実は如月三久は俺に惚れているのか


それはないか


有名な女優にだから俺よりも他の有名な俳優と付き合っていてほしい


付き合ってほしくない気持ちもあるが幸せでいてほしいから


「それはないだろ」


「ああそうですかそうですよね」


如月三久が少し怒ったみたいに返してきて


「ごめんどうかしたの」


「別になんでもないよ」


「ならよかったそれでなに話す?」


如月三久からの電話越しからマネージャーにさっさと電話を終わらせるように言われていた


「すいません分かりましたそれじゃあ切るね話せて良かったよありがとうね」


「おうじゃあな」


なぜこのタイミングで電話をしてきたのか


理由は如月三久の芸能界引退という形で表れるのだった


その情報はたくさんの人が世の中を騒がせることとなった


そして、もう二つ驚きの情報がある


一つはなぜマネージャーが電話を終わらせるように言ってたかというと如月三久が行う最後の仕事が電話が終わったあとに控えていたからだった


もう一つは転校してきた生徒が如月三久だった


ただしなぜか男装を行っていた

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