〜Ⅲ-?-Ⅳ~『見えない』

ざんばらに切ったような、『灰色』の短い髪をひたすら掻き毟る、大きな本を手に抱えた『人物』。

とある『人物』に下剋上を成し得た『彼』が、数百年の年月を経て『見た』恐ろしい『未来』。


――追いかけてくる。


――かつて惨めに蹴落とした『白』が、憎悪を隠しもせずに私を追い詰める。


――厭だ。


――私は、まだ。


――逃げないと。


――逃げ切る『ルート』を『見』つけないと…


――私は、


『あぁああっ!何故…何故見えない!』

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