〜Ⅲ-?-Ⅲ〜成れの果て

『『アーテル』!!』


美しい花園は、見るも無惨に破壊され尽くし。

護っていた『彼女』は最早何も言わぬ屍。

それでも、信じたくなくて、『白い悪魔』は、『彼女』の成れの果てを抱き抱えながらひたすら叫んだ。


美しい花園は、最早何も無い荒廃した場所。

その中央で物言わぬ屍を抱き抱えながら壊れたように叫ぶ『白い悪魔』。


『………随分無様になりやがったな、『Blan』…いや、もうテメェは『白いゴミ虫』も同然か』


『………』


『…たかが『羽虫』を潰されたぐらいで、『ゴミ虫』なんかに退化しちまった莫迦なんざ…もう『俺様』と対等に張り合う資格なんざねぇ。『ゴミ虫』らしく、最下層で這いずり回ってろ』


『白い悪魔(Blan)』の背後に立つ、赤い長髪で筋肉質のガタイのいい長身の『赤い悪魔(ロート)』が吐き捨てるように、かつての『唯一のライバル』の『成れの果て』に言い放つ。

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