〜Ⅱ-?〜壊された思考回路

そう、一瞬。

柔らかな感触を頰に感じたBlanはピシリと硬直する。

思考回路がおかしい。

まともな判断が出来ない。

ただただユーリスを見つめるしか出来ない。

そんなBlanを見つめているユーリスは、まるで悪戯っ子のようにおかしそうに笑っている。


「Blan、まるで茹で蛸みたい…」

『っ、』


Blanは必死に何かを言おうと思考を巡らせるが、何もかも真っ白に吹き飛んでしまっている。


『…ユーリス、』

「何?」

『……ああいったのは…人間が好きな人にする行為だ…俺にするのは…』

「人間って悪魔とも性行為するって本で読んだ事あるんだけどな?」

『せっ…?!』


ユーリスの口から飛び出した爆弾発言にBlanの思考回路は完全にぶっ壊れた。


『お、俺は男で』

「男同士で性行為する本を読んだ事あるんだけどな?」

『っ!!だがそういったのは好きな』


Blanは最後まで言葉を言い切れなかった。

ユーリスの唇が、Blanの唇を塞いだせいで。

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