〜Ⅱ-?〜ページ

一枚一枚ページを捲る。

少し前のページから遡るように捲る。

それから『見えた』内容を頭に記録する。

そこの『私』は走っている。

『何か』から逃れるように走っている。

私は知っている。

『私』が『何』から逃げているのか。


あいつだ。

悪魔としての『格』を何一つ欲しがらない異端な存在。

そんな最下層の『奴』が私を脅かすのだ。


『ルート』を間違えてしまったら終わりだ。

終わりは『死』だ。

悪魔としての『死』は存在そのものの『消滅』だ。

だから私は『正解のルート』を『見る』為に人間を利用するのだ。


私の『宝』に映る人間を利用するのだ。

そうすれば、私は『未来』を『見る』事が出来るから。

ページをまた捲る。

ページは真っ白だ。


――ああ、また人間が必要になる…

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