目覚めた私
「ん……、ん〜……、あれ……? ここは一体どこ……?」
それからしばらくして、私はようやく目が覚めたの。目を覚ますと私はいつの間にかベッドの中にいて、どうしてこうなったのか状況を把握出来なかったの……。
「おはようアリシア♪ どうやら無事に起きたみたいだね♪」
「あっ……、はい……。マリア先輩おはようございます♪ あのマリア先輩……、ここは一体……、それにどうして私はベッドの中に……?」
「ここはルミーナお悩み相談所で、今いるのはアリシアの部屋の中だよ♪」
「えっ……? あっ……、本当だ……。言われてみれば確かに……」
マリア先輩が言うには、今私がいる場所はどうやら私自身の部屋だったみたいで、一応辺りを確認してみると、確かに私の部屋であることが分かったの。
「アリシアとミナちゃんは森の中でぐっすり眠ってしまっていたから、師匠と一緒にとりあえず馬車まで運んで、それから一緒に連れて帰ってそのままベッドでゆっくり休ませていたわけなの♪」
「そっ……、そうだったんだ……。言われてみれば確かに私、森の中でぐっすり眠っていたかも……」
マリア先輩は続けて私がベッドの中にいる理由も話してくれて、それを聞いた私は納得し、その時の記憶を思い出していたの。
「うぅ〜……、何から何まで迷惑をかけて本当にごめんなさい……。そして眠っていた私とミナちゃんを運んでくれたりして本当にありがとうございます♪」
マリア先輩から私が眠ってからの経緯を知り、私はそのことでマリア先輩に謝罪と感謝の両方を伝えたの。
「いいっていいって♪ 別に気にしなくて大丈夫だよ♪ そういえば師匠から聞いたよ。森の中に入ってからとても大変だったみたいね……」
「はい……。シャドーウルフの大量の群れに襲われそうになってとても絶望的な状況でした……」
それから私は森の中での出来事をマリア先輩に話したの。
「そっか……。きっととても辛い気持ちになったよね……」
「はい……。師匠が来てなかったらと思うと今でもゾッとします……。正直私の魔力だと1体倒すのがやっとだったので……」
そして私はあの時本当に師匠が来てくれて本当に良かったなと思っていたの。
シャドーウルフたちの大量の群れをあんなにあっさりと倒したのを見ていると、師匠はやっぱり特別でとても凄い人だと改めて思うよね♪
コンコン……、ガチャ……。
「ただいま〜♪」
「お帰り師匠♪」
「どう、マリア。アリシアの方は――って、あら♪ もう既に無事に起きていたのね♪ 良かった♪ おはようアリシア♪」
「おはようございます師匠♪」
それからしばらくすると、師匠も私の部屋にやって来たの♪
「マリア先輩から私が眠ってからの経緯を聞きました。師匠も本当にありがとうございます♪ それと本当にごめんなさい……」
「いいよいいよ、そんなの気にしなくて♪」
そして私は自分が眠ってからの経緯のことについて、師匠にも謝罪と感謝を両方伝えたの。
「そうそう♪ じゃ~ん☆! 実はアリシアのためにポーションを買ってきたの♪ 見たところ充分な睡眠を取ってたみたいだし、これを飲めばきっと明日には魔力が全て回復していると思うよ♪」
「そうなんだ、ありがとうございます♪ それじゃ早速飲んでみますね♪」
師匠からポーションを渡された私は、早速そのポーションを飲んでみることにしたの♪
これを飲んだら、明日からまた魔法が使えるようになるんだよね♪
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