魔法を使うのがあまり得意じゃない私だけど、女の子が失くしたクマのぬいぐるみを見つけるため一生懸命頑張りたいと思います☆！

魔物を撃退したのは……

「グオッ……、グオッ……」

「ハァ……、ハァ……」

　私が放ったファイヤーボールはシャドーウルフたちに見事命中し、無事ダメージを与えることに成功したの。

　上手く行けるかどうか不安だったけど、ダメージを与えることが出来たのはかなり大きいわね……。

「すごい……。シャドーウルフをたおすなんて……」

「正直……、私自身もかなり驚いているわ……」

　私の魔力を全て使った全力の魔法は、シャドーウルフたちにダメージを与えたのと同時にどうやら倒すことも出来たみたいで、そのことについて私自身もかなり驚いていたの。

「だけどやっぱり……、そう簡単には上手く行かなかったみたいね……」

「うん……、どうやらそうみたい……」

「「「グルル〜……、グルル〜……」」」

　シャドーウルフを倒したと言っても、倒せたのは僅か1体しかおらず他はかすり傷程度のダメージしか与えられず、結局のところ私たちがピンチである状況には変わりなかったの……。

　私の魔力だとやっぱり1体を倒すのが限界だったみたいね……。とりあえず……、私が今出来ることはどうやらここまでのようね……。それじゃ……、あとは信じて待つだけだね……。

「「「グルル〜……、グオオォォ〜！！」」」

「ヒッ……！」

「ぐっ……！」

「フレイムバースト！」

「「「グオッ！？」」」

　バァーン……！

「「「グオオォォ〜ッ……！！」」」

「「えっ……？」」

　シャドーウルフたちが再び襲いかかろうとしてきて私たちが絶望的な状況に追い詰められたその瞬間、どこからともなく突然魔法がシャドーウルフたちに目がけて放たれ、大量の群れだったシャドーウルフたちはその魔法により一瞬で全て倒されていたの。

　この強力な魔法……、もしかして……。

「「「グオッ……、グオッ……」」」

「すっ……、すごい……。あんないっぱいいたシャドーウルフたちがいっしゅんでみんなたおれてしまうなんて……」

「うん……、そうだね……。ミナちゃんが驚くのも無理はないわね……。そしてさっきの魔法は恐らく……」

「フゥ〜……、どうやら何とか間に合ったみたいだね♪」

「あっ、ルミーナおねえさん☆！」

「やっぱりさっきの魔法は師匠だったんですね♪」

　大量の群れだったシャドーウルフたちが一瞬で全て倒されたことに私たちがかなり驚いていると、遅れて師匠がやって来て、さっきの魔法は師匠が使ったものだと分かり、私たちはとても喜んでいたの♪

　それにしても一瞬で全てのシャドーウルフたちを倒せるなんて……、師匠はやっぱりとっても凄いです♪

「師匠と再び会えたの……、何だか凄く久しぶりな気がします……」

「わたしもそうかんじるかも……」

「もぅ〜、2人共大袈裟ね♪　それより2人共大丈夫だった？」

「はい何とか……。一応……」

「わたしもだいじょうぶです……。さいしょはすごくこわいきもちだったけど……、ルミーナおねえさんがたすけにきてくれてとてもうれしかったです……。ほんとうにありがとうございます……」

　絶望的な状況だったけど、師匠が来てくれたおかげで私たちは無事に助かり、ミナちゃんはそのことで師匠にとても感謝していたの♪

　師匠たちが絶対に来ることを信じて本当に良かった……♪