いざ、森の中へ
「う~ん……、一応川の流れに沿ってそのまま向かったけど、どうやら森のあるところまで来ちゃったみたいだね……」
「うん……、そうだね……。まさかもりまでいくことになるなんてぜんぜんおもってなかった……」
あれから私とミナちゃんは、川の流れに沿ってそのまま向かってみると、どうやら森のある場所まで辿り着いちゃったみたいなの。
シャメドザを抜けることは何となく予想はしていたけど、まさか森まで来ることになったのはちょっと予想外だったかも……。
「ということは……、モモちゃんはもしかしてこのもりのなかに……?」
「えぇ……。恐らくそうなると思うわね……」
「そっ……、そんなぁ……」
モモちゃんがあるのは恐らく森の中かもしれないと私が推察すると、ミナちゃんはそれを聞いてとても怯えていたの。
まあミナちゃんが怯えちゃう気持ちは分からなくもないけどね……。
「とりあえずそのまま森の中に入ろうと思うけど、その前に少し休憩する?」
「うん……、そうする……。かなりうごいていたからすごくつかれちゃった……」
「うん、了解♪ それじゃ少し休憩するね♪」
森までやって来た私とミナちゃんは、中に入る前にひとまず休憩を取ることにしたの。
ミナちゃんの言う通りかなり動いたというのもあって、森の中にすぐ入る前にここは一旦体力を回復した方が良いと思ったんだよね♪ 本当は回復魔法をすぐにでも使って、急いでそのまま森の中に向かうのが一番良かったんだけど、今の私にはその魔法を使うことがまだ出来ないんだよね……。
――30分後――
「う~ん☆! 体力もバッチリ回復したね♪」
「うん、そうかも♪」
「それじゃ休憩も終わったことだし、いよいよ森の中へと入っていこう♪」
「うん☆! もりのなかはちょっとこわいけど、わたしがんばるね♪」
そして休憩を終えた私とミナちゃんはそのまま森の中へと入っていったの。
モモちゃんを見つけるのも多分あともう少しのところだね♪
「うぅ〜……、やっぱりすごくこわいかも……」
「う~ん……、確かに森の中はちょっと暗いからミナちゃんが怖がるのも無理はないわね……。それじゃここは明かりを用意しなくちゃね♪ 杖の先に明かりを照らして♪」
ピカッ♪
「うわ〜、すごいすごい☆! あかりだあかりだ♪」
「これなら少しは大丈夫かな♪」
「うん、すっごくだいじょうぶ☆! アリシアおねえちゃんありがとう♪」
「いえいえ、どういたしまして♪」
森の中に入ってみると、その薄気味悪い暗さにミナちゃんが凄く怖がってしまったので、私は再び杖を出して魔法を発動し、杖の先に明かりを照らしたの♪
「ふふっ♪ アリシアおねえちゃんのべつのまほうがみられてなんだかとってもうれしい♪」
「ありがとう♪ この魔法は師匠のおかげですぐに習得することが出来たの♪」
「ししょうって、ルミーナおねえさんのこと?」
「うん、そうだよ♪」
「そうなんだ♪」
「あっ、そうだ♪ モモちゃんを見つけるためには、ミナちゃんが描いてくれたこのモモちゃんの絵を再び用意しなくちゃね♪」
「えっ、どうして?」
「モモちゃんを発見した時、本当にモモちゃんで合っているかどうか確認するためなの♪」
「あっ、そっか♪ もしかしたらちがうかのうせいがあるかもしれないもんね♪ ねんのためのかくにんはだいじかも♪」
「そういうこと♪」
続けて私は、モモちゃんをもし発見した時それが合っているかどうか念のため確認するためのものとして、ミナちゃんが描いてくれたモモちゃんの絵を再び用意することにしたの。
これがあればきっと、間違える心配はなさそうだよね♪
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