モモちゃんを失くした理由
「それじゃ改めまして、ミナちゃんのリュックさんこんにちは♪」
「リュックさんこんにちは♪」
「ミナちゃん、アリシアちゃん、こちらこそこんにちは♪」
それから私たちは改めてお互いに挨拶をしていたの。
「それじゃ、早速本題に入るわね♪ リュックさんはモモちゃんについて何か知ってる?」
「はい、知ってます♪ それは家に帰る時にミナちゃんが母親のリタさんと一緒に川沿いの道を歩いていた時のことでした」
「えっ? ミナちゃん、そうなの?」
「あっ……、そういえばそうだったかも!」
「なるほど……、そうだったんだ……」
ミナちゃんのリュックさんの話によれば、どうやらミナちゃんとリタさんは帰り際に川沿いの道を歩いていたみたいなの。
まさかの新たな事実判明ね……。これはかなり重要な情報かも。確かにここシャメドザでは、建物と建物の間に川が流れていて橋も繋がっているぐらいだからね。
「つまり川沿いの道を歩いていた時にモモちゃんが失くなったというわけね」
「はい……。アリシアちゃん、その通りです。ミナちゃんが川沿いの道を歩いていた際、このリュックの中に入っていたモモちゃんが川の中へと落ちてしまい、そのまま流れてしまったのです……」
「そっ……、そうだったんだ……」
「川の中に落ちてそのまま流された……。そっか……、道理で中々見つからなかったわけだね……」
それからミナちゃんのリュックさんは続けてモモちゃんが失くなった理由を話してくれたの。
川の中に落ちたとなると、探すのはかなり大変になるかもしれないわね……。
「ミナちゃんのリュックさん、モモちゃんのことについて話してくれてありがとうございます」
「いえ、こちらこそ♪ お役に立てたのならとても嬉しい限りです♪」
「モモちゃん……、かわのなかにおちてしまってたんだね……。でもどうして……?」
「確かにそれは気になるわね……」
「その原因なんですが……、ミナちゃんはいつものようにモモちゃんをこのリュックの中に入れていたんですが、その時リュックは完全に閉まっておらず、しばらくは開いた状態のままでした……」
「あっ……」
「えっ……、それって……」
「そういえばおうちにかえったとき……、リュックはあいたままだったかも……。あのときはかなりあわててたからそのことをすっかりわすれちゃってた……。モモちゃん……、ほんとうにごめんなさい……」
「ミナちゃん……」
ミナちゃんのリュックさんはモモちゃんが川の中に落ちてしまった原因を話してくれたんだけど、それを聞いたミナちゃんはとても責任を感じ、涙を流しながらモモちゃんに対して謝っていたの……。
「ミナちゃん、元気出して……♪ 悲しい気持ちになるのは凄く分かるけど、今はモモちゃんを見つけることに集中しよう♪ モモちゃんは私が、そして師匠やマリア先輩が必ず見つけてみせるから安心して♪」
「アリシアおねえちゃん……」
「それに、リュックさんが話してくれたおかげでこうして無事にモモちゃんを見つける新たな手がかりを手に入れることが出来たんだから、ここはネガティブにじゃなくポジティブに捉えていこう♪ ねっ♪」
「そうですね♪ アリシアちゃんの言う通りです♪」
「リュックさんまで……。うん……、そうだよね……♪ ポジティブにとらえないとダメだよね♪ モモちゃんがどうなったのかわかっただけでもおおきないっぽだよね♪」
「その通り♪ それだけでも凄く大きな一歩なの♪ ニヒッ♪」
ミナちゃんが責任を感じているのを見て、私はミナちゃんに優しくハグをし、リュックさんと一緒に励ましたりしていると、ミナちゃんはそれに勇気付けられたのか再び元気になったの♪
「ミナちゃん、さっきは傷付けてしまって本当にごめんなさい……。このことを話したらミナちゃんはきっと責任を感じて辛い気持ちになるって分かってたのに私は……」
「ううん……、ぜんぜんだいじょうぶだよ……♪ リュックさんがはなしてくれたおかげで、モモちゃんをみつけるあたらしいてがかりをてにいれることができたからむしろすごくかんしゃしているよ♪ ありがとう♪」
「ミナちゃん……、そう言ってくださり本当にありがとうございます♪ ミナちゃんのその言葉で私も救われたような気がします♪」
リュックさんはモモちゃんを失くした原因を話したことにどこか責任を感じ、そのことでミナちゃんに謝っていたの。するとミナちゃんはそのことをもう気にしておらず、むしろ凄く感謝しているみたいで、それを聞いたリュックさんはミナちゃんのその言葉にとても救われたみたいなの♪
とりあえず、ミナちゃんが再び笑顔を見せてくれて私は凄く嬉しいよ♪
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます